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財務省の“人殺し政策”消費増税が日本を破壊 無責任な官僚が犯す膨大な恐ろしい失敗

文=田中秀臣/上武大学ビジネス情報学部教授
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●第6位 『殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?』(ポール・シーブライト/みすず書房)

 人間が自分のことしか考えないで、他人を手段としかみなさない殺人ザル(経済合理性だけの人間)だったら大規模な社会は維持できない。少なくとも知らない人間には敵意しか持ちえない。では、なぜ今日のような社会や経済が形成可能だったのか。それは、人間集団の中に「自分の誠意にちゃんと報いてくれることを過剰に望む」わずかな人たちがいることで可能になる、というもの。この命題から貨幣、金融システムまでダイナミックな経済論を展開する知的冒険の書です。

●第5位 『お医者さんは教えてくれない妊娠・出産の常識ウソ・ホント』(エミリー・オスター/東洋経済新報社)

 題名だけでは経済学の本とは思えませんが、これは本格派経済書です。妊娠・出産にかかわる問題を、シンプルな経済理論と統計を応用して検証しています。例えば、妊娠中の女性は、どの魚を食べるべきか? 著者はこう結論します。「水銀は赤ちゃんに有害だ。DHAは赤ちゃんにいい。サカナにはその両方が含まれている。一番いいのは、DHAが豊富で水銀の少ない魚を選ぶことだ」。これは「あれかこれか」ではなく「一定の範囲であれもこれも」という経済的なトレードオフの一例です。著者の妊娠中の体験談が豊富で(特に女性は)共感なしには読めないでしょう。

●第4位 『21世紀の資本』(トマ・ピケティ/みすず書房)

 世界的に話題になり、また日本でも高価にもかかわらず数万部のベストセラーになった本書。しかしその主張は実にシンプルです。(1)世界中で所得と富の分配の不平等化が進んでいる。(2)理由は、経済成長率<資本収益率にある。つまり経済の大きさが拡大するよりも資本の取り分が大きくなるからだ。(3)この世界的所得格差を是正するためにグローバル資産課税をすべきだ、というのが著者の提案です。解説書などがいろいろ出ている大冊ですが、そんなに読破は難しくないはずです。

●第3位 『ケインズの逆襲 ハイエクの慧眼』(松尾匡/PHP新書)

 いよいよベスト3です。本書は1970年代から今日まで重要な経済的転換が起きたと指摘しています。それは、よくいわれるような「大きい政府」(=福祉国家)vs.「小さな政府」(=市場原理主義)みたいな対立軸ではない。政府や官僚や関係者だけが自分の手前勝手な判断でろくに責任もとらずに物事を決めるシステムから、リスクと決定権と責任がほどよくバランスしたシステムへの転換こそ、私たちがいま経験しているものだと、著者はいいます。本書は失業、経済格差、差別の問題など多様な例示でこの転換の意義を明らかにしています。

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