一方、横浜銀に対抗して千葉銀はどう動くのか。狙いは首都圏銀だとみられている。茨城県の常陽銀は三菱東京UFJ銀行との関係が密接であり、三菱UFJ銀の別働隊となる地銀をつくる構想がある。常陽銀は三菱UFJ銀と親密な埼玉県の武蔵野銀行(さいたま市)をのみ込むことが考えられる。埼玉県の市場は魅力的で、武蔵野銀は関東地銀再編の“台風の目”となる。

●関東地銀再編を占う

 千葉銀と群馬銀が連携する可能性は低い。頭取同士の相性も良くないといわれている。そのため、筑波銀、千葉銀が第3位の大株主である京葉銀行(千葉市)と経営統合した後で、あおぞら銀行(東京都)との経営統合に動くかもしれない。あおぞら銀は地銀との提携が多い準大手行で、地銀との統合でスーパーリージョナルバンク(複数県にまたがる地域銀行)の核となる可能性がある。

 足利銀の持ち株会社、足利ホールディングスは一昨年、再上場を果たした。筆頭株主である野村ホールディングス傘下の野村フィナンシャル・パートナーズから、千葉銀やあおぞら銀などスーパーリージョナルバンク志向の銀行が株式を譲り受ける可能性がある。

 公的資金完済を間近に控えたりそなホールディングスも、地銀再編に動くとの見方が強い。傘下に埼玉県トップの埼玉りそな銀行(さいたま市)を持つ。埼玉りそな銀は、関東地銀再編の重要な役割を果たすキープレーヤーとみられている。

 首都圏では横浜銀が起爆剤になり、合従連衡が加速する。首都圏をモデルケースとしたグループ化が進展すれば、数年以内に上場地銀84行が半減するというドイツ証券のレポートが現実味を帯びてくる。
(文=編集部)

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