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ファストフードなどを代表とする軟らかメニューに慣らされた食生活や、口を開けっ放しにする”口呼吸”。健康上で見逃せない「口腔乾燥症(ドライマウス)」になる人が若い世代に増えている。
ドライマウスは、唾液の分泌量が減り口内がつねに乾いている状態だ。加齢が進むと唾液の量が減ってくるが、若い世代にも広がっているのは、食生活と口呼吸が大きな理由だ。
ドライマウスは歯科疾患の一つで、病気ではないが唾液が不足することでさまざまな口腔のトラブルを起こし、それが病気の引き金になる。また、既往症が原因でドライマウスになることもある。日本では約800万人がドライマウスで悩んでいるという。
噛まずに飲み込む食事では唾液が出ない
ハンバーグにカレーライス、カップ麺にスパゲティー。戦後の洋風化された食生活は噛みごたえのある和食文化を一変させた。最近は栄養バランスに富んだ和食が見直されてきたが、若者はレンコンやゴボウなど噛みごたえのある根菜は苦手なようだ。軟らかい食べ物を好み、飲み込むような食べ方だから唾液が出ない。若者ばかりか子どもからお年寄りまで現代人の食生活は「あまり噛まない」傾向にある。
ドライマウスかどうか、次のチェックポイントがある。