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マスクでは風邪も花粉も防げない?買うだけお金の無駄 プリーツ型も立体型もダメ

文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト
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 その結果、「プリーツ型」の場合は7銘柄が80%以上の漏れ率で、そのうち3銘柄は90%を超えていました。残りの2銘柄も65%を超える漏れ率です。プリーツ型は、どうしても頬とマスクの間に大きなすき間ができてしまいます。そのため、そこからマスクの外側の空気が容易に内側に入ってきてしまうのです。

 つまり、ウイルスや細菌、花粉などがどんどん鼻や口に入ってくるということになります。これでは、いくらマスク自体がウイルス飛沫や花粉を遮断できても、予防効果はほとんど期待できません。

 一方、「立体型」はどうでしょうか。6銘柄のうち4銘柄が60%を超える漏れ率で、そのうち3銘柄は80%を超えていました。そして、残り2銘柄はそれぞれ約60%、約40%の漏れ率という結果でした。テストを行った半数以上の人が、「すき間は鼻のあたりに感じられた」といいます。

 「立体型」の漏れ率は「プリーツ型」に比べるとやや低くなっていますが、それでも60%を超えており、ウイルスや細菌、花粉の侵入は容易と言わざるを得ません。したがって、やはり予防効果はほとんどないということになります。

 結局「プリーツ型」「立体型」のどちらも、風邪やインフルエンザのウイルス、あるいは花粉の侵入を防ぐことはできないのです。市販のマスクはいずれも使い捨てなので、毎日交換しているとけっこうな金額になります。しかし、そのお金のほとんどは無駄になってしまっているのです。

 なお、風邪をひいている人の場合は、マスクをすることによって、くしゃみやせきに伴う飛沫が周辺に拡散することをある程度防ぐことができるでしょう。その点では、それなりの意味や効果はあると考えられます。しかし、外からのウイルスや花粉などの侵入を防ぐことは、ほとんどできないという点は覚えておいたほうがいいでしょう。
(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

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