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各国の国債の購入量は、ECBへの出資比率に応じて決まる。出資筆頭国ドイツの国債が買い入れ枠の約4分の1を占める一方、南欧諸国の買い入れは少ない。地域ごとに購入量に差が出るのは避けられず、日米の量的緩和と同じような効果は期待しにくい。
「頼みの綱のユーロ安で、収益性が厳しいイタリアやフランスなどの企業が競争力をどこまで取り戻せるかがカギ」(前出のエコノミスト)。劇的な効果が見込みにくい中、アナウンスメント効果でインフレ期待をどこまで高められるか。もはやドラギ総裁の口八丁が命運を握っているといっても過言ではない。
(文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト)
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