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9セルで読み解く 川上昌直のビジネスモデル・シンキング

実は経営者も「ロジック」に弱い?成功企業が実践している「儲ける仕組み」

文=川上昌直/兵庫県立大学教授

 9セルは、それぞれのセルをバラバラに存在させず、一つのストーリーになるように一貫性を持たせることが大切です。それがすなわち確固たるロジックになるため、「儲ける仕組み」に結びつくのです。

●一貫性のある意思決定が生み出す、新たなビジネス

 9セルは、いわば9つの質問です。9つの質問に答えれば、どんな事業もその定義は明確になり、新たなビジネスを起こしたり、既存ビジネスを変革するときの強力なツールになります。誰に向けて何をすればいいか、利益をどこから得るべきか、その考え方が可視化され、さらには実行までの手順も明確になるのです。

 同時に9セルは、商品の売買時以外でどんな課金ポイント(課金できる地点)があるのか、どこで課金の差別化を図ればいいのかが見えるのも特徴です。

 次回から、一貫した意思決定を行い、革新的なビジネスを生み出して注目されている話題の企業を例に、その商品やサービスを9セルに当てはめて、どんなビジネスとして成立しているのかを解き明かしていきます。
(文=川上昌直/兵庫県立大学教授)

川上昌直/兵庫県立大学教授

川上昌直/兵庫県立大学教授

「現場で使えるビジネスモデル」を体系づけ、実際の企業で「臨床」までを行う実践派の経営学者。
初の単独著書『ビジネスモデルのグランドデザイン』(中央経済社)は、経営コンサルティングの規範的研究であるとして第41回日本公認会計士協会・学術賞(MCS賞)を受賞。
ビジネスの全体像を俯瞰する「ナインセルメソッド」は、さまざまな企業で新規事業立案に用いられ、自身もアドバイザーとして関与している。
また、メディアを通じてビジネスの面白さを発信している。
そのほかの著書に『儲ける仕組みをつくるフレームワークの教科書』(かんき出版)、『ビジネスモデル思考法』(ダイヤモンド社)、『そのビジネスから「儲け」を生み出す9つの質問』(日経BP社)など
川上昌直プロフィールページ

Twitter:@wtp_profit

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