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不動産会社の物件情報は嘘だらけ?おとり物件、広告料で決まる掲載、詳細知らないスタッフ

文=A4studio
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不動産会社がひた隠す「大家には見えないこと」

 確かに、大友氏の説明が事実であれば、不動産会社は大家や借主のメリットは考えず、自社の利益のみを追求しているように思える。

「その通りです。ADが少ないと広告活動を怠るというのは『借主には見えないこと』でもあるわけですが、ひどい場合は、広告料はしっかりもらっておきながら、ポータルサイトでは掲載しないというケースさえあります。だから、大家さんは不動産会社に広告料を支払う約束をしたからといって安心してはいけません。必ず、自分で依頼した物件がサイトに掲載されているかを確認し、掲載されていないようであれば、毅然とした態度で業者に訴えるべきです。このように、今の不動産業界では、物件の情報を出すか出さないかは仲介業者次第になってしまっています。大手不動産会社は『掲載物件数が多い』ということを売り文句にしていますが、おすすめ物件として載っていたり、検索で上位に来るように設定されているのは、自社が扱っている物件やADを多くもらっている物件というわけです」

 また、不動産会社をプロフェッショナルと信じ、扱っている物件の情報ならどんなことでも熟知している、と考えるのは大間違いだという。

「確かに、不動産会社は借主よりも多くの物件情報を握っていますが、ひとつひとつに精通しているかどうかはまったく別の話です。一口に不動産会社といっても、大家から直接依頼を請ける『元付会社』と、借主を見つけて紹介する『客付会社』に分かれており、後者は大家に直接問い合わせできないことが多いのです。つまり、物件を探している借主の立場からすると、不動産会社に足を運んでどんな物件があるか相談したはいいものの、目の前のスタッフはその物件の大家と直接コンタクトが取れず、実際にはほとんど物件について知らない、という事態が発生するわけです。そして、大家にとっては、自分が依頼した不動産会社のスタッフは直接借主に働きかける立場ではなく、きちんとおすすめしてくれているのかどうかが全然わからない、という状況になってしまいます」

 不動産業界の構造自体が問題だらけという印象はぬぐえない。しかし、そんな中で「情報の非対称性の壁」をなくすことを目的に誕生したサイトが「ウチコミ!」というわけだ。

不動産賃貸情報サイト「ウチコミ!」の新システム

「このままの不動産業界では、大家と借主が適切に出会えない環境が続き、いつまでも『機会損失』か『金銭損失』を選ばなければなりません。それを危惧していた私たちは、『情報の非対称性の壁』を打破し、業界のあり方に一石を投じるため、『ウチコミ!』を開発しました。『ウチコミ!』は、簡単にいえば大家と借主が直接交渉できる場所です。大家も借主も余分な費用がかからないので、金銭損失を回避することができます。そして、借主は鮮度のいい情報を享受することができ、大家も借主も正確なジャッジができるようになるので、機会損失も回避できるというわけです」

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