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オタクの購買力は社会を動かす?『刀剣乱舞』大ブーム、美術館や刀鍛冶も便乗

文=編集部
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 ゲーム漫画の熱心なファンの間では、作品の舞台になった場所を実際に訪れることを「聖地巡礼」と呼ぶが、これまで、聖地巡礼によって観光客が増大した地域はいくつもある。

『刀剣乱舞』についても、聖地巡礼の動きは盛り上がりの兆しを見せており、その勢いが非常に強い。しかし、刀剣の「聖地」は美術館などが多いため、他の聖地巡礼とはいささか趣が異なる。インターネット上では、「静かに鑑賞すべき美術館で奇声を上げて騒ぐべきではない」「写真撮影は基本的に禁止されている」などと、常識ともいえることを図解して大上段に注意を促す人も出てきている。果たしてそれは問題が起きないように先回りしてお節介を焼いているのか、実際にあった事例に対する苦言なのかは不明だが、なんとも滑稽だ。

 また、ツイッター上で「学術的な施設なのだから、萌えで行くべきではない」と発言した人に対し、実際に美術館や博物館で働いているとみられる人々が、「余計なことを言ってくれるな」などと次々に異論を寄せる事態もあった。もちろん、マナー違反は慎むべきだが、鑑賞の目的に関しては個人の自由であり、運営側にしてみれば入館料さえ払ってくれれば何も文句はないということだろう。

『刀剣乱舞』に限ったことではないが、すでに“オタク”の行動力や購買力を当て込んだ市場は多くある。当のオタクも、当て込まれているのは重々承知で、聖地巡礼に出向くのだ。マナー違反を行う人物だけを排除して、うまくお互いにWin-Winな状態になってくれることを祈りたい。
(文=編集部)

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