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闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第26回

富士ゼロ子会社、バイト社員に退職強要?嘘をついて呼び出し、自己都合退職を偽装か

文=佐々木奎一/ジャーナリスト
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 2012年5月2日付当サイト記事の『富士ゼロックス「障害者は用済み」解雇の実態』ならびに、同25日付記事『「『会社に残りたい』は寝言」富士ゼロ“脅迫”解雇事件の闇』で、富士ゼロックス(以下、富士ゼロ)社員がパワハラや恫喝された挙げ句、退職を強要されたとして裁判になっている事件を報じたが、子会社でも理不尽な解雇が起きているようだ。

 東京都内に住む31歳男性・F氏の告発は、以下の通りだ。

 F氏は専門学校を卒業後、食品メーカーの正社員を経て13年5月、東京駅八重洲口側にあるグラントウキョウサウスタワー内のコンビニエンスストア「ファミマ!!」にアルバイト従業員として入社した。ファミマ!!は、大手コンビニチェーンのファミリーマートが展開する新ブランド店舗。店内には、紳士服ブランド・スーツセレクトのワイシャツや、男性向け香水のプラウドメンといった、通常のファミリーマートよりも高級志向の商品が並んでいるのが特徴だ。

 なお、F氏がにわかに正社員からバイトに転じたのは、都内にマイホームをキャッシュで購入したため、バイト収入で十分生活していけるようになったからだった。

 F氏が入社してから約1カ月後、ファミマ!!が富士ゼロ子会社である富士ゼロックスシステムサービス(以下、富士ゼロSS)の直営店となった。これは、富士ゼロSSがファミマ!!向けのシステムを試験導入するためだった。それによりF氏は、富士ゼロSSのバイト社員となった。従前同様の時給制で時給額も変わらず、契約は半年更新だった。

 F氏は昼の時間帯に週5日ペースで働いていたが、13年9月頃、中年女性バイト店員から、頻繁に怒鳴られるようになった。F氏によると、この女性店員は客がいる前でも大声で怒鳴るという。例えば、F氏がレジから離れて発注作業をしていると、「仕事もしないで(フラフラするな)。今度やったらただじゃ済まさないぞ」などと10分以上も怒鳴りつけられたりしたという。この女性店員は、F氏以外の店員にも怒鳴りつけていた。前年には、この女性店員が原因で4~5人が辞めたという。「店員が怒鳴っている」と、店に苦情を寄せる客もいたほどだ。F氏は富士ゼロSS社員に対し「この女性社員を辞めさせてほしい」と訴えたこともあったが、会社側は「警察沙汰にでもならない限り、解雇はできない」と回答したという。

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