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自公与党が政権批判封殺を画策!最高裁に圧力 国会、地方議会にも波紋広がる

文=編集部
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国民が勝ち取るべき自由

 反響の大きさを受けて、告発を行った瀬木氏は次のように語る。

「『ニッポンの裁判』の中の、名誉毀損訴訟に関する記述が大きな反響を呼んでいることを、大変心強く感じています。同書に詳しく書いたとおり、近年は司法界の荒廃に伴い、刑事・民事・行政訴訟など各分野の裁判で、信じられないような劣化が進んでいます。名誉毀損訴訟については、裁判所が名誉毀損を安易に認めるようになったために、名誉毀損損害賠償請求訴訟のかたちを取る恫喝訴訟が増えていると聞いており、非常に危険な傾向だと思います。こうした訴訟を起こされた側にとって、刑事の場合はもちろん、民事でも非常に大きな負担や打撃になってしまいます。裁判官たちが易きに流れず、正義の要請と良心に従った毅然とした訴訟指揮や判決をしてくれることを、強く期待したいと思います。

 マスメディアは、国民の『知る権利』に奉仕し、報道責任を果たすべきであり、そうした観点から、一丸となって名誉毀損訴訟や原発訴訟についての最高裁事務総局による誤った統制を批判していくべきでしょう。国民一人ひとりにできることも、いろいろあります。例えば、新聞やテレビに対して、なぜ上記のようなことを含む司法の問題をきちんと報道しないのか、と問いかけることができます。裁判員制度による裁判に参加する人は、そこできちんとした刑事裁判が行われるよう、堂々と意見を述べることが望まれます。

近代民主主義や自由主義の原則、権利、自由といったものは、国民や市民が戦って勝ち取ってきたものです。まず、『権力やマスメディアが整備してくれるのが当たり前』という受け身の発想を変える必要があります。同じように、専門家任せにしておくのもよくありません。例えば、学者が他の人より長けているのは、事実を伝えて構造的な批判をするところまでです。そこから先は、基本的にジャーナリズムと国民の領域なのです」

 国内外の多方面に反響が広がっているこの騒動。国会等の動きも含めて、当サイトは今後も続報を掲載する予定である。
(文=編集部)

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