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山田修「展望!ビジネス戦略」

武田薬品、壮大な実験?前代未聞の事態が進行 外国人幹部主導の「根こそぎ国際化」

文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

 日本板硝子は買収した英国法人社長を本社社長としたが、家庭の事情で退任してしまった。ソニーのハワード・ストリンガー前社長は、製造業としてのソニーの本質をついに理解できなかった。昨年タカラトミーがオランダ人のハロルド・メイ氏を副社長に迎えたが、目立った成果を上げていない(本連載記事『タカラトミー外国人社長、改革小粒&遅く期待外れか』)。

 一方、オリンパスで大騒動を起こしたマイケル・ウッドフォード氏のケースは、大成功だったと評価できる。なにしろ前任経営者の犯罪を暴いたのだから、企業ガバナンスを徹底して改善した。あんな荒事は、とても日本人の後継経営者ではできなかった。

 過去の事例では、外国人経営者を招いた企業の文化が、その経営者を潰してしまうケースが多かった。武田の場合は、ウェバー社長というグローバル・リーダーが典型的な国内大企業を企業文化ごと変えてしまうのか。日産自動車のカルロス・ゴーン以来の大変革を見てみたい。
(文=山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役)

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山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

経営コンサルタント、MBA経営代表取締役。20年以上にわたり外資4社及び日系2社で社長を歴任。業態・規模にかかわらず、不調業績をすべて回復させ「企業再生経営者」と評される。実践的な経営戦略の立案指導が専門。「戦略カードとシナリオ・ライティング」で各自が戦略を創る「経営者ブートキャンプ第12期」が10月より開講。1949年生まれ。学習院大学修士。米国サンダーバードMBA、元同校准教授・日本同窓会長。法政大学博士課程(経営学)。国際経営戦略研究学会員。著書に 『本当に使える戦略の立て方 5つのステップ』、『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(共にぱる出版)、『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)、『MBA社長の実践 社会人勉強心得帖』(プレジデント社)、『MBA社長の「ロジカル・マネジメント」-私の方法』(講談社)ほか多数。
有限会社MBA経営 公式サイト
山田修の戦略ブログ

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