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異例ずくめ!雪国まいたけ、米ファンド完全支配劇の真相 なぜ銀行はアウトすれすれの行動

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「社長在任中の12年3月期、13年3月期に、ブナシメジの自社菌開発に失敗し、2期連続で多額の赤字を出したため、自己資本がかなり減ってしまった(注:11年3月期末時点で14.9%だった自己資本比率が13年3月期末時点で2.2%に低下)。そのタイミングで、数年前に外部から招いた役員の陰謀で会社を追われてしまった。会社が無配にもなったので借金の返済が滞るようになったため、私が保有しているを売って返済することを考えたが、会社を辞めて1年たたないとインサイダー取引規制違反を問われるので売れない。晴れて保有株を売れる立場になった昨年11月以降、何度もスポンサー候補を銀行に紹介したが、担保解除に応じてくれなかった」(大平氏)

 実は、大平氏が交渉したスポンサー候補の中にベインも入っており、その際にも今回同様、ベインが100%支配するスクイーズ・アウトの案が提案された。だが、「上場廃止後にあらためて私も3分の1程度出資したいと言ったら、それはダメだということで折り合わなかった」(同)。ゆえに大平氏が銀行にベインをスポンサーとして紹介することもなかったが、その後ベインは独自に銀行にアプローチしたのだろう。

 以上の経過は、「銀行の、それも地銀の平均的な行動様式からするとかなり思い切った行動」(関東圏の地銀OB)だという。

「銀行としては、大平氏がTOBに応募する方向で話をつけてほしいという要望をベインに出すのが通常です。その上で会社側、つまり雪国まいたけの経営陣も賛同した上でのTOB実施なら、銀行は諸手を挙げて賛成する。だが、大平氏に黙って、しかも担保権実行という荒っぽいアクションを自ら起こすという貧乏くじを引いたとなると、良くも悪くもコトを荒立てることを嫌う銀行の行動としては、かなり違和感がある」(同)

●銀行の背中を押したものは


 一体何が銀行の背中を押したのか。「実は会社の資金繰りが苦しく、ベインによるTOBが失敗すると民事再生手続きの申し立てをせざるを得ない」と会社側が銀行に説明したのだとすれば、銀行の判断は合理的に見える。だが、それならベインは何もせず事態を静観していたほうが、雪国まいたけの株を安く買えるので得策といえる。

 大平氏は「臨時株主総会を阻止したい経営陣の思惑と、第四銀行の思惑が一致した」とみている。大平氏は過去一貫して、「10年に公募で招いた大手自動車メーカー出身のA氏が、2期連続赤字に乗じて自分を追い落として社長になるために企てた陰謀が、13年の不正会計問題だ」と主張してきた。

 A氏は取引銀行各行や東京証券取引所、SESC(証券取引等監視委員会)、監査法人やメディアなどに告発文を送付している。メインバンクの第四銀行はA氏の言い分を鵜呑みにし、大平氏から一度も事情聴取をしていない。大平氏はSESCの立ち入り調査を受けた上に、株価操縦疑惑までかけられた。

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