山口智子(「研音HP」より)
山口演じる“45歳バツイチ独身女”鴨田静は、晴れて恋人・大竹心(藤木直人)の家で同棲生活をスタートさせるも、下の階の住人で数年前に離婚した小島春太(阿部サダヲ)と偶然再会。大竹に思いを寄せるフリーター葉山みやこ(水原希子)も加わり、偶然にもひとつ屋根の下で生活することになった4人をめぐるコメディタッチのヒューマンドラマとなっている。
山口といえば1990年代、社会現象にもなった超人気連ドラ『29歳のクリスマス』(同/1994年)、『ロングバケーション』(同/96年)をはじめ数多くの “トレンディドラマ”に出演。一躍“人気トレンディ女優”の地位を射止めたが、95年に俳優・唐沢寿明と結婚後は仕事をセーブし、主にCMや単発ドラマなどの仕事をこなしてきた。
久方振りの連ドラ出演作となった『ゴーイング マイ ホーム』(同/02年)に続く『心が~』で山口は、トレンディ女優時代を彷彿とさせる「明るくて猪突猛進だが傷つきやすい」キャラクターを熱演。特に10~20代の頃に多くの人気連ドラで活躍する山口をリアルタイムで観ていた現在30~40代の視聴者からは、懐かしと評価の声が上がっている。
「少し変なイントネーションで長台詞を感情を爆発させながらまくしたてる演技に、『そうそう、昔もこうだったな』と懐かしさを感じた。キャラも当時と同じイメージで、毎週『ロンバケ』放送翌日に学校で友達と感想を話していた頃を思い出した」(30代男性)
「『ロンバケ』からもう20年もたっているというのが驚きだが、山口の容姿が当時から全然年をとっておらず、むしろ美しくキレイになっているというのがすごい。大きく肩や腕を露出させる服を着たシーンも多く、大人の色気を感じてしまった。奇跡的なエロさがヤバい。今のほうが魅力を感じる」(40代男性)
「50歳でこの容姿は奇跡といえる。画面で山口を観た時、まったく“過去の人”感が感じられず現役感に満ちていたので、違和感なくドラマに入っていけた。私は特に『29歳の~』にハマっていたので、山口が慌てるシーンなどで少し膨らんだ頬に長い髪の毛がかかる姿など、『あー、昔もあったあった』と見入ってしまった」(30代男性)
このように多くの30~40代をひきつける『心が~』だが、制作サイドの“狙い”についてテレビ局関係者は語る。