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「よく効く新しい薬」は極めて危険?強烈な副作用、多数の死亡者発生のケースも

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新薬は、自分が実験台になる可能性もある

 それほど薬は、個々人の体内でどのように作用するかわからないものなのです。薬の中には、体質との相性や、他の薬との飲み合わせに関する禁忌事項が記されているものもあります。それらの禁忌事項は、開発段階で明らかになったものもありますが、当然、臨床によって明らかになったものもあります。人体に実際に投与してみた結果、「こういう副作用が報告された」「こういう体質の人にはよくないようだ」「こういう組み合わせで飲むといけないようだ」などと、過去に誰かが、その薬で苦しい思いをした結果が禁忌事項につながった場合もあるのです。

 肺がん治療薬、イレッサの副作用によって、多くの患者さんが間質性肺炎を発症して死亡しました。

 イレッサは07年7月、申請から5カ月という異例のスピードで、世界で初めて日本において承認されました。承認前には副作用が少ないと宣伝されていましたが、11年9月までに公式発表されただけでも834人が副作用の間質性肺炎で亡くなっています。

 特に初期の頃に死亡者が集中しており、承認から半年で180人、1年で294人が亡くなっています。この死亡者数は、他の抗がん剤より著しく多く、イレッサの間質性肺炎による最近の副作用死亡者数と比較しても10倍近い数となっています。

 イレッサは今も肺がんの特効薬として副作用に注意しながら使用されていますが、それは、多くの犠牲者が身をもってイレッサの危険性を示してくれたからにほかなりません。

 薬が体内でどんな化学反応を起こすかわからない以上、自分が新たな禁忌事項のきっかけになる可能性はゼロではないでしょう。新しい薬ほど、その危険が高いことは言うまでもありません。

 薬を飲むか飲まないかは最終的に本人、服用するのが子どもならその保護者が決めることです。新薬に期待をかけるのも、その人の自由です。

 ただし、「新薬は、飲んだ人が少なく、その効果についても副作用についても極めて情報が少ない。そして服用した場合、どういうことが起こるかはよくわかっていない」ということをしっかり認識し、そのうえで服用するかどうかの判断をしていただきたいと思います。
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

●宇多川久美子 薬剤師として20年間医療の現場に身を置く中で、薬漬けの治療法に疑問を感じ、「薬を使わない薬剤師」を目指す。現在は、自らの経験と栄養学・運動生理学などの豊富な知識を生かし、感じて食べる「感食」、楽しく歩く「ハッピーウォーク」を中心に、薬に頼らない健康法を多くの人々に伝えている。『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『薬が病気をつくる』(あさ出版)、『日本人はなぜ、「薬」を飲み過ぎるのか?』(ベストセラーズ)など著書多数。

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