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ワーク・ライフ・ハピネス 第5回

月100時間残業、休日なしでも社員はイキイキ!なぜあんな企業がハピネス?

構成=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー
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 ビジネスでも同じです。社長の目的がはっきりせず、理念もミッションもないままだと会社は“ゆるく”なってきます。漠然と仕事をして、そこそこ楽しいかもしれませんが、達成感は得られません。歴史に名を残すような仕事もしないでしょう。そんな会社は、結局ダメになっていくのです。

 僕も多くの会社と付き合ってきましたが、“ゆるい”会社は一緒に仕事をしていても楽しくありません。もっと売り上げを伸ばそう、もっと楽しい仕事をしよう、もっと給料を上げていこう、という欲がないのです。つまり、欲がない会社は“ゆるく”なるのだと思います。そういう会社が、本当のブラック企業といえるでしょう。逆に、ハピネス企業はプロの集まりであり、厳しさがあります。だからこそ、自分たちが会社を維持しているという誇りを社員が感じていると思います。

鈴木 なるほど。野呂さん自身は、仕事に対してどんな姿勢で取り組んでいますか?

野呂 楽しさは人が与えてくれないので、自分で見いださなくてはならない、と考えています。そもそも、プロは大変という前提で仕事に取り組んでいます。エベレストに登るのと同じで、プロセスは決して楽しくありません。

 コンサルティングの仕事では、常に億単位の仕事をしているので、そのプレッシャーは相当なものです。仕事は失敗することのほうが多いわけですから、楽しいと感じることはわずかしかありません。しかし、大きな仕事が達成できた時の達成感は、何にも代えがたいですね。

 僕はテレビの仕事もしていますが、テレビの仕事は全然楽しくありません。なぜなら、視聴率という大変なプレッシャーの中で戦っているからです。視聴率は、わずかなことで変化しますから、映像のフレーム単位で真剣勝負しています。楽しみといえば、誰よりも早く、その番組を観られるということでしょうか。そんなわずかなことに楽しみを見つけていくのも、重要な能力のひとつだと思います。子供をビデオで撮影しているお父さんは楽しいかもしれませんが、プロのカメラマンは厳しく大変なのです。それが嫌なら、アマチュアのままでいればいいでしょう。

 僕は超一流の野球選手とも仕事をしていますが、やはり彼らも野球を楽しんでいるわけではありません。野球が楽しいのは草野球までです。大リーグクラスになれば、楽しさよりも厳しさのほうが圧倒的に多く、楽しみといえばバッターボックスに入って投手をにらんだら、投手がビビった表情をしたとか、そんなものです。圧倒的な厳しさの中から楽しみを見つけていき、その先にある大きな成果によって達成感を得る。それがプロだと思います。

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