「Thinkstock」より
「完全に韓流アーティストを意識していますね。日本では東方神起も一時の人気に陰りが見え始めCDも売れなくなってきましたし、少女時代は中国を拠点に活動しているので、嫌韓の影響もあってあまり日本で活動しなくなりました。全般的に韓流人気が落ち始めてしまったのです」(レコード会社関係者)
そして韓流ブームに陰りが見え始める一方、音楽業界に色濃く残ったのは韓流独特のサウンドやスタイルだっ
「一目瞭然ですが、LDH所属の三代目JSBはBIGBANGのスタイリッシュでモードな感じを、エイベックス所属のE-girlsは大人数でフォーメーションを組む少女時代を意識していますね。はっきりいって、韓国語か日本語かの違いしかありません」(同)
韓流アーティストを扱っているエイベックスだけではなく、2010年にLDHもそれまでの同社所属アーティストのイメージを大きく払拭する三代目JSBを結成させ韓流化に乗り出したことは、音楽業界に大きな驚きを与えたという。そして韓流化によって人気が出たことに味を占めた芸能事務所は、次から次へと“韓流化アーティスト”を量産していく。
「今、人気なのは、エイベックスマネジメント所属のDa-iCEです。スラットした細身の体に甘いマスクでダンスする。王道パターンの韓流化が顕著に表れたパターンですね」(別のレコード会社関係者)
とはいっても、人気はなかなか本家には及ばないようだ。
「日本は芸能事務所やレコード会社の力が強いので、嫌韓ブームの今、社会的になかなかプッシュできないのが現状です。その影に隠れて、日本では話題に上がりませんが、韓国と中国で爆発的な人気を誇るEXOという韓流アーティストが、日本デビューをしていないにもかかわらず今年、東京と大阪でドーム公演を行い、30万人を動員する予定だそうです」(同)
製造業では日本企業が持つ技術の韓国への流出が問題となっている一方、音楽業界では逆の現象が起こっているといえるのかもしれない。
(文=編集部)