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山崎元「耳の痛い話」

採用の面接官は、どこをみて何を考えているのか?禁断の必勝法 何をどう訴えるべきか

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 一部で流行っている学生側の「自己分析」はほとんど時間の無駄だ。面接官は、候補者の自分探しに付き合うほど暇ではないし、まして人生相談をするつもりもない。彼らが知りたいのは、候補者に十分な能力があるかどうかと、「仲間の匂い 」がするかどうかだ。後者のためには、相手と短時間で波長を合わせることが大事だ。話のテンポや使う語彙などを相手に応じて使い分けることができると有効だ。

「仲間」と思われる要素


「仲間」として好ましいと思われる要素は、会社によって異なる場合もあるが、概ね共通する。誠実な人、自分で考える人、明るい人、成熟した大人の4要素である。

 小さな嘘も含めて、嘘を徹底的に排除しなければならないのは、「誠実ではない」という印象につながるからだ。

「自分で考える人」をアピールするには、少し注意が必要だ。会社側が求めているのは、突拍子もない独自の考えを持つことではなくて、相手の考えていることに十分気が回るような機転が利く人物だ。そう思われるためには、相手の質問を正確に聞くことと、質問に対応した受け答えができることが重要だ。質問の内容からずれた受け答えは嫌われる。相手の言っていることを正確に聞いていることがわかるように答えよう。

「明るい人」が「暗い人」より好かれるのは、面接でなくとも当然だろう。人は一緒にいて楽しいと思う人物と仕事をしたい。加えて、職場にトラブルを持ち込むような人物でなくて、大人同士としての距離感を保つことができる成熟した人物が好まれる。面接で自分の親のことを「お父さん」「お母さん」と呼ぶような幼児性は一発でアウトになる可能性がある。社会人らしく「父」「母」という言葉を使うべきだ。

 いわゆる「圧迫面接」はやるほうがバカで失礼なのだから、そんな会社は相手にしなくてもいいと筆者は思うが、内定を取っておくのは無駄ではないから、圧迫があろうとなかろうと、「対等の大人」として礼儀正しい受け答えを返すべきだ。断るのは内定を取ってからでいい。

面接官の人物評価能力は大したものではない


 前述のように、面接をする側の人物評価能力は大したものではないのが現実だ。従って、相性や運が影響することは避けがたい。面接で落とされるのは気分の悪いものだが(筆者は何度も経験がある)、深刻に気にすることは無益だ。また、場数を踏むと上達するので、面接には練習が必要だ。臆せずに何度も出かけよう。

 総括すると、会社の業績をよく調べて面接に臨み、「自分は、誠実で、気が利く、明るい、成熟した大人で、良い感じの人物だ!」と自己暗示を掛けつつ、面接室のドアをノックしよう。そして、挨拶を済ませて相手と目があったら、「相性のいい人と会えて良かった」ともう一つ自己暗示を掛けて、最初の5分に注力するのだ。
 
 学生のみなさんのご幸運を祈る。
(文=山崎元/楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表)

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