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上昌広「絶望の医療 希望の医療」

エボラが日本で流行したら起こる最悪の事態 誰が誰に何を指示できるのか?原発事故の悪夢

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 エボラ出血熱や福島の経験は、本当に危険な地域での勤務を業務命令できるのは、軍隊のような組織だけであることを示唆している。日本も、災害医療対策での自衛隊の参画を、もっと考えるべきではないだろうか。

 ちなみに、福島の医療でも自衛隊は活躍した。例えば、南相馬市立総合病院に、震災後、最初の支援に入ってきたのは自衛隊だった。3月17日のことだ。そして、重症患者の搬送を一手に担った。福島で活躍したのは、ボランティア、自衛隊だけではない。あまり知られていないが、消防隊の活躍も大きかった。152人の職員が誰も避難せず、救急搬送は通常通り行われた。全員が男性で、平素から消火活動など生命の危険と隣り合わせの任務を遂行しているため、病院や民間企業の職員とは「覚悟」が違うのだろう。

 大災害の現場では、このようなさまざまな職種が有機的に連携しながら活動している。「大本営」である政府が立案した施策を、下部組織が「上意下達」で遂行しているわけではない。災害対策は事例ベースで、具体的に検討すべきだ。特に「自衛隊」と「ボランティア」の役割を議論すべきである。
(文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授)

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