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TENGA、革命的アダルト神器はいかに誕生?“血のにじむような”開発、世界中で大ヒット

構成=猪口貴裕
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–女性向けアイテムの「iroha」も、松本社長のアイデアですか?

松本 自主制作時代から女性向けのアダルトグッズは考えていて、実際に開発を進めていたのですが、結果的にすべてボツにしました。「iroha」のテーマは、「女性が女性のために作る」「女性が本当に心地よく使えるもの」です。開発チームは女性だけで構成し、男性スタッフは女性たちが望む形や質感、機能などをカタチにする技術的なバックアップに回りました。和モダンのデザインなどに代表されるように、すべてが女性の感性で作られているのが「iroha」です。

–カップル向けの「VI-BO」もユニークなアイテムです。

松本 女性向け同様に、カップル向けのアイテムも当初から考えていました。「すべての人が性を楽しめる」というのが「TENGA」のコンセプトですが、それは男性だけを指しているわけではありません。男性も女性もカップルも夫婦も、「TENGA」や「iroha」を使うことで、よりよい性生活を送ってほしいと思っています。性生活が豊かになると、心も豊かになって幸せになります。だから、従来のアダルトグッズとは、そもそもの立ち位置が違うと思っており、他のメーカーはライバルという認識ではありません。アダルトグッズというカテゴリについても、いずれはその概念や扱いが変わっていくと思います。

–「TENGA」の登場以降、アダルトグッズメーカーも増え、業界全体が変わったように思います。

松本 それまで、どちらかというとアダルトグッズは日陰の存在でしたが、「TENGA」によって多くの人に認知していただきました。アダルトグッズのメーカー数も増え、全体的に品質も良くなったことで業界が活性化したと思います。アダルトグッズに対する意識も変化してきており、「エロいもの」「恥ずかしいもの」という感覚だけではなく、楽しく前向きに受け止めてくれる人が増えました。イベントなどで「TENGA」を配布する際、以前は断る人もいましたが、今では喜んで受け取ってくれます。また、性機能障害のある方に使用していただいたり、前立腺摘出後のリハビリに「TENGA EGG」を使っていただいたり、医療の現場でも活用されています。始まりはアダルトグッズですが、使用用途がどんどん広がっていくことはうれしいです。これからも、製品に思いを込めて、「あったらいいな」と思える未来を、少しでも提供できるメーカーでありたいです。
(構成=猪口貴裕)

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