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コカ・コーラが窮地!自販機争奪戦でサントリーに破れ、首位陥落か?業界再編の目にダイドー

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 入札では当初から、サントリー食品が最有力と業界内ではみられていた。第1次入札で最も高い価格で応札したからだ。ジャパンビバレッジHDは非上場企業であり、買収価格は純資産(939億円)を上回る1000億円前後とみられていたが、サントリー食品は事前予想をはるかに上回る1500億円で手に入れた。それだけ争奪戦は白熱化したわけだが、「高値づかみ」との声も上がっている。サントリー食品は飲料業界トップに立つ絶好のチャンスだった。ジャパンビバレッジHDを手に入れれば自販機台数は75万台となり、日本コカ・コーラが射程に入る。

 国内自販機の運用を含む清涼飲料の販売シェア(14年、飲料総研調べ)は、1位がコカ・コーラ・グループの27.6%、2位はサントリー食品の20.5%、3位はアサヒ飲料の12.9%。かつてコカ・コーラが30%を超える圧倒的なシェアを誇っていたが、サントリー食品が激しく追い上げてきた。

 サントリー食品がシェアを高める原動力になったのは缶コーヒー「BOSS(ボス)」。首都圏では自販機の売り上げを除けば、「BOSS」が日本コカ・コーラの「ジョージア」を逆転してトップに立った。サントリー食品としては、清涼飲料業界首位を奪取するためにも、JTの自販機は喉から手が出るほど欲しかったのだ。

新浪新社長、試された力量

 今回の入札は、昨年10月にサントリーHD社長に就任した新浪剛史氏にとって、負けられない一戦だった。セブン&アイHDが、缶コーヒーの共同企画商品をサントリーの「BOSS」からコカ・コーラの「ジョージア」にひっくり返したからだ。コカ・コーラは4月21日から、缶コーヒー「ジョージア プライベートリザーブ」をスーパーのイトーヨーカドー、コンビニのセブン-イレブンなどグループ内の店頭限定で販売を始めた。セブン&アイHDはコカ・コーラと組む前、14年1月から缶コーヒーではサントリー食品と「BOSS」ブランドの共同企画商品を展開してきた。

 ところが、今年3月出荷分で「BOSS」の販売を終了し、コカ・コーラに切り替えた。わずか1年余りでサントリーHDからコカ・コーラにくら替えしたわけだ。

 業界関係者が一様に指摘するのは、セブン&アイHD会長兼最高経営責任者(CEO)、鈴木敏文氏の新浪氏に対する遺恨だ。新浪氏はコンビニ2位のローソンの社長時代に、鈴木氏を繰り返し批判してきた。

「昨年10月、新浪氏がサントリーHD社長就任挨拶のために鈴木氏の元へ出向こうとしたところ拒否され、仕方なくサントリーHDの佐治信忠会長が新浪氏の名代で挨拶に出向いたといわれている」(業界筋)

 新浪社長にとってセブン&アイHDから共同企画商品を切られたのに続き、JTの自販機争奪戦にも敗れれば2連敗となるため、力量が試されていた。

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