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町田徹「見たくない日本的現実」

石原慎太郎の犯した歴史的罪 都民血税1400億円をドブに捨てた「人気取り政策」

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政治家としての功罪

 大学在学中に芥川賞を受賞し、売れっ子作家として世に出た石原氏は、1968年に参議院全国区で史上初めて300万票という大量の票を得てトップ当選を果たすと、環境庁長官、運輸大臣を歴任し、多くの政治的業績を残してきた。東京都知事としても圧倒的な人気を誇り、4選を果たしただけでなく、全国の都道府県の先頭を切って本格的な複式簿記を使ったガラス張りの会計制度を導入するなどの業績も残している。

 先月5月8日、石原氏は春の叙勲の大綬章親授式で、最高位の旭日大綬章を受章した。そして式後、受章者を代表して「これからわれわれ一同、それぞれの分野でお国のために力を発揮し、精進いたします」とあいさつした。政界を引退したとはいえ、人生の絶頂を迎えた格好だ。

 しかし、今回取り上げた新銀行東京問題にしろ、銀行に対する外形標準課税問題にしろ、経済政策に関しては理念倒れで乱暴なものが多かった感が否めない。
 
 持ち前の威勢のいい発言に誰も換言できなくなり、結果的に責任をとらずに済ませてしまったことは、石原氏に対する歴史的な評価を大きく下げる汚点となるのではないだろうか。あれだけ血税を無駄にしたのだから、せめて、在任中に知事報酬の自主的な返還ぐらいはしておくべきだったかもしれない。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)

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