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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

風邪薬は危険?妊婦は摂取で胎児に脳発達障害の恐れ、排尿増で体温低下も

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
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 冷え性の人は、コーヒーやお茶などを飲むことも体を冷やしてしまう原因のひとつですので、限度を超えて飲むのは控えたほうが賢明です。ただし紅茶など発酵しているお茶は、さほど体を冷やすことがないといわれています。そしてほうじ茶も大丈夫。筆者はよく体を温めたいと思う時には、しょうが汁を少し加えたほうじ茶をいただきます。

風邪薬の注意点

 皆さんがあまりご存じなく、またご存じであっても気に留めていないのが市販の風邪薬に入っている成分のことです。まず、風邪薬にはカフェインが含まれています。1回の服用で25~30ミリグラム程度摂取することになり、1日3回服用すると75~90ミリグラムとなります。カフェインには利尿作用があり、排尿時には体温が奪われてしまい結局体が冷えるということは、あまり注目されていません。

 成人の1日のカフェイン摂取量限度は200~300ミリグラム程度と考えられていますので、風邪薬だけでそれを超えることはないかもしれませんが、間違ってもコーヒーや紅茶、お茶などと一緒に服用することはしないでください。

 ただし、コーヒーや紅茶に含まれているカフェインには、代謝を上げるという良い作用もありますので、冷え性でなければ1日1杯程度は許容範囲です。ちなみにカップ1杯(約150cc)のコーヒーには100ミリグラム程度の、紅茶であれば30ミリグラム程度のカフェインが含まれているといわれています。

 もうひとつ、風邪薬に含まれる成分で気をつけなくてはいけないのは「アセトアミノフェン」という物質です。デンマークでの調査によると、妊婦がこの物質を摂取すると、生まれた子供がADHD(attention deficit hyperactivity disorder/注意欠陥・多動性障害)を発症するリスクが高まることが指摘されています。ADHDは脳の発達障害のひとつと考えられていて、もともとは子ども特有の障害だといわれてきましたが、さまざまな研究や調査によって大人にもその症状が出ることがわかり、実際に多くの人が苦しんでいるという事実もわかってきました。

 症状としては、常に落ち着きがなくイライラしてひとつのことに集中できず、子供であれば授業中、また大人であれば会議中などに体を小刻みに動かしたり、じっと座っていられなくなります。成人のおよそ2.5%の人がADHDだともいわれています。ひどくなると、社会生活を続けられなくなるケースさえあります。英国食品基準庁(FSA)は、タール色素などの合成着色料や安息香酸ナトリウムなどの合成保存料などの食品添加物の摂取がADHD発症のひとつの原因であるとして、食品メーカーに自主規制を勧告しています。

 さて、風邪薬に含有されるアセトアミノフェンに関しては、すでに2012年に世界保健機関(WHO)も報告書の中で、生まれた子供に先天異常を起こす危険性があるので妊婦は服用の際に医師に相談することを勧めていますが、明確な薬害被害が出ない限りは、日本の厚生労働省が規制に動くことはない可能性が高く、メーカー側はアセトアミノフェンを使い続けるでしょう。

 そして、このような異常は、摂取した全員に起きるとは限りません。確率の問題であり、最終的には消費者の選択ということになるのでしょう。起こり得る事実を知った上でどのような選択をするのも消費者の自由ですが、まったく別の観点からいえるのは、「風邪をひくのは悪いことではない」ということです。

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