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碓井広義「ひとことでは言えない」

何が綾野剛を“励ました”のか!?

文=碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授
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TOTO ネオレスト「菌の親子篇」】

 悩める人々に福音をもたらした世紀の発明品、温水洗浄便座。1982年の登場以来、ひたすら進化を続け、新製品では見えない汚れや菌を分解・除菌し、発生も抑制するという。

 その性能を伝えるために、トイレに生息する「菌の親子」、ビッグベンとリトルベンを登場させた設定が秀逸だ。画面の基調となる白に、2人の黒いコスチュームが美しいコントラストを見せる。

 また、なにより除菌水の威力を嘆くリトルベン(寺田心)がかわいい。リトルベンの「悲しくなるほど清潔だね」というセリフに、ついほほえんでしまう。美しさと愛らしさ、そしてユーモアの勝利である。

【日清食品ホールディングス カップヌードル「現代のサムライ篇」「壁ドン篇」】

 このシリーズは、ダチョウ倶楽部が出演した「本音と建前篇」もそうだったが、外国人の目で見たニッポンが新鮮で面白い。

 マンガやアイドルに入れ込む日本の若者たちの姿を見せることで、日本人の創造性やオリジナリティを再認識させてくれる。特に、サムライやフジヤマといった、日本のイメージのステレオタイプを逆手にとった発想と表現が見事だ。

「この国の若者は、アイドルとヌードルが好きです」のナレーションも、エネルギッシュな音楽も、ピタリと決まっている。

選奨

【NTTドコモ スマートライフ「親子のキャッチボール篇」】

【住友生命保険 企業「dear my family 2015」】

【東京ガス 企業「家族の絆 母とは」】

【トヨタマーケティングジャパン TOYOTA NEXT ONE「THE WORLD IS ONE」】

【パナソニック エボルタ「エボルタ廃線1日復活チャレンジ」】

【フルスロットルズ ドレスマックス「奥さまは花嫁篇」】

【三井不動産リアルティ 三井のリハウス「みんなの声鉛筆」シリーズ 「もう一度都心へ」「同居?or近居?」「友達と住まい」】

【ユニフルーティージャパン チキータバナナ「BANANART ANIMATION」】

【琉球放送 歩くーぽん シリーズ「フォアボール篇」「外野フライ篇」「1塁にて篇」】
(文=碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授)

碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授

碓井広義/上智大学文学部新聞学科教授

1955(昭和30)年、長野県生まれ。メディア文化評論家。2020(令和2)年3月まで上智大学文学部新聞学科教授(メディア文化論)。慶應義塾大学法学部政治学科卒。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。1981年、テレビマンユニオンに参加、以後20年間ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に『人間ドキュメント 夏目雅子物語』など。著書に『テレビの教科書』、『ドラマへの遺言』(倉本聰との共著)など、編著に『倉本聰の言葉――ドラマの中の名言』がある。

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