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あの注目の外資系出身“プロ経営者”が大失態!巨額損失発生で窮地に 不正経理見抜けず

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 債務超過発覚の発端は、子会社にした直後の4月中旬に中国の銀行からLIXILに送られてきた「ジョウユウからの支払いがない」との督促状だった。創業者による売上高や資産の水増し疑惑が生じ、LIXILは特別監査チームを送り込んだ。ジョウユウの特別監査入りを理由に、LIXILは5月7日に予定していた15年3月期決算の発表を延期していた。当初、LIXILは15年3月期にジョウユウの持ち分投資利益として12億円を予定していた。

 ちなみにLIXILには、グローエ買収で786億円ののれん代が生じている。LIXILは16年3月期から国際会計基準(IFRS)に移行する。日本の会計基準で表に出てくるのれん代償却が発生しないため、IFRS基準の決算数字では純利益が225億円(国内基準では30億円)に膨らむ格好になる。だが、ジョウユウが破産すれば、グローエの資産価値が下落する。今後、LIXILは、一気に減損処理に追い込まれる懸念がある。IFRSへの移行は、LIXILに巨額減損をもたらすことになるかもしれない。

 今年2月、LIXILはグローエ子会社の資金調達のために「リキャップCB」と呼ばれる新株予約権付き社債を合計1200億円発行することを決めた。これでLIXIL株価の上値は重くなっていた。ジョウユウの不適切会計が明らかになり破産を申し立てたことから、LIXILの株価は5月22日、一時2233円(40円安)と年初来安値を更新した。前日の21日には192円安の2265円まで下げており、日経平均株価が2万円を固める中、LIXIL株の不振ぶりが際立った。

 しかし、6月3日のLIXILの株価(終値)は110円高の2534円。6月3日の取引が始まる前にジョウユウの破産申し立てに伴う業績予想を下方修正したことから「悪材料出尽くし」との見方が優勢となった。5月22日の年初来安値から1割以上も上昇した。とはいっても、今後の株価動向は予断を許さない。

 格付投資情報センター(R&I)は5月21日、LIXILグループの発行体格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。「成長戦略の要である海外事業で先行き不透明感が強まっている」と判断し、他の買収案件でも損失が発生するのか「注意深く見守る必要がある」とコメントした。

海外戦略に暗雲

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)の副社長を務めた藤森氏は11年8月1日、住生活グループ(現LIXILグループ)の取締役代表執行役社長兼CEOに就いた。「プロ経営者」として注目を浴びた藤森氏が創業家出身の潮田洋一郎氏から与えられたミッションは、同社を超ドメスティック(内需依存型)企業からグローバル企業に大変身させることだった。具体的には、ほとんどゼロに近かった海外売上高を20年度に1兆円へ引き上げることだ。

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