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住友林業、なぜ海外で大人気?海外進出で他社圧倒、「逆張り経営」の秘密

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 縦長の区画が一般的な豪州の住宅街では、長方形の平屋住宅が大半。しかし、それを生かした奥行き感のある住宅は少なく、「曲がりくねったような設計」が一般的といわれる。そんな中で長方形の特徴を生かし、玄関から家の奥まで廊下が一直線に伸び、家の奥行きと広さが感じられる斬新さが人気の要因だ。FUWAを設計したのは住友林業の住宅デザイナー・不破隆浩氏だ。

 住友林業がヘンリー社と綿密なすり合わせを行い、豪州の住宅文化と消費者ニーズに沿い、現地仕様の戸建て住宅を開発した賜物といえる。

 住友林業が豪州に進出したのは02年。08年にヘンリー社との合弁会社を設立、戸建て住宅の販売を本格化した。翌年にはヘンリー株の50%を取得、さらに13年に株式を1%追加取得し、ヘンリー社を連結子会社化した。

 ヘンリー社は14年末現在、豪州の戸建て住宅市場でシェア4位と推定されている大手住宅メーカーで年間販売棟数約2000棟。合弁会社を設立した08年頃は年間販売棟数約1700棟でシェア5位と推定されていたが、本格的に資本提携した09年以降、着実に業容を拡大、年間に約3000棟販売する現地トップクラスを猛追している。

「当初は同業他社同様、当社の優れた住宅を売り込もうと豪州に進出した。しかし、進出してみると生活文化も気候も違う中、当社の住宅スペックはレベルが高すぎて現地のニーズと合わないことが間もなくわかった。しかも住宅は文化が色濃く反映される。それを無視して当社の住宅をそのまま持ち込んでもうまくいかないことがわかり、現地住宅メーカーと組んで当社の住宅を現地化する方針に切り替えた。このようにして、ヘンリー社と出会うまで6年もの歳月を空費してしまった」

 住友林業関係者は、このように語り、苦笑いする。

現地の工法をベースに日本の技術を加算し、差別化を図る

「ヘンリー社は新しいアイデアやデザインを貪欲に採り入れる社風があり、品質管理技術も優れている。豪州で当社との相性がこれほど良いメーカーも珍しい。だからこそヒット商品のFUWAが生まれた」と、前出関係者は振り返る。

 このヘンリー社が得意とする構法は、規格化された柱を枠組みに、木材パネルで床や壁、屋根などを箱状に組み上げる「ツーバイフォー工法」が基本。豪州東部で普及している一般的な工法だ。

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