テレビ朝日本社(「Wikipedia」より/Wiiii)
「昨年、宇賀なつみアナが『報道ステーション』のスポーツから、朝帯『グッド!モーニング』のメインキャスターに抜擢された。アナウンサーにとって、帯番組のメインを任されるのは“エース”の称号を与えられたようなもの。それまでテレ朝のエースと呼ばれていた竹内は、1年後輩の宇賀に抜かされた格好になり、忸怩たる思いがあったようです。そのため、初の帯番組である『Jチャンネル』で必死に取り組んでいますね」
『Jチャンネル』は竹内アナの異動後も視聴率は安定しており、同時間帯で日本テレビの『news every.』に次ぐ民放2位につけている。
「16時台の『相棒』など再放送枠の数字が良いため、後続の『Jチャンネル』をそのまま見る視聴者も多いですから、竹内にとってはラッキーな面もありますよ。宇賀の場合、フジテレビの『めざましテレビ』、日テレの『ZIP!』と強力な裏番組が控えている朝帯の『グッド!モーニング』に行ったため、撃沈している。もちろん視聴率はキャスターのせいではないですが、番組の顔としてどうしても世間から責任を問われがちです」(同)
宇賀は初の深夜バラエティ『初めて○○やってみた』も昨年4月から担当していたが、今年5月3日限りで終了してしまった。
「3月9日にはゴールデン帯で2時間スペシャルを放送したが、平均視聴率5.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)に終わってしまいました。深夜帯で数字が良ければ存続もあったが、その深夜でも5%程度で、ゴールデン帯昇格の見込みがなければ番組は終了に向かいますね。一度は掴んだはずのエースの座が、ライバルの竹内に取られつつあります。2人は勤務時間帯が合わないこともあり、社内で顔を合わせることはほとんどないですけどね」(同)
現在は優勢の竹内にも、不安がないわけではない。別のテレビ局関係者が話す。
「竹内はこれまでスポーツの取材はよくしてきたが、いわゆる報道にはノータッチだった。報道現場の数を踏んでいないことが気がかりです。ニュースキャスターとして長く務めるためには、安藤優子や櫻井よしこのようにもっと外に出て、独自の人脈を築かないと持たない。20代のうちは視聴者も許してくれますが、30代になったら見方も変わってくる。スタジオに留まらず、もっとレポーターなどの経験を積ませるべきです。宇賀にも同じことがいえますね。他局に比べてテレ朝は若いうちに退社する女子アナが少ないので、今から鍛え上げれば、局にとっても長年にわたって大きな戦力になりますから」
勃発している宇賀と竹内のエース争い。最終的に笑うのはどちらか。
(文=編集部)