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高橋潤一郎「電機業界の深層から学ぶビジネス戦略」

連続大幅増収の大躍進企業、なぜ赤字?財務状況急激悪化、好調持続を必死にアピール

文=高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役

 事実、14年3月期には42.6%だった自己資本比率は、15年3月期には一気に19.3%にまで下がった。また1年前に383億円だった負債合計は870億円にまで急拡大、その中身も短期借入金が115億円から441億円に膨らんでいる。エクセルは強気の業績予想を示しているが、財務状況の悪化は否めない。

 ちなみに、弊社クリアリーフ総研が集計した大手専門電子部品商社全体の15年3月期業績の累計合算は、対前期比5%の増収だったが、当期利益は13%の減益となっている。実際には多くの会社が2ケタ増益だったが、エクセルの赤字転落と大手数社の減益が足を引っ張ったかたちだ。多くの好調企業の中で、数社が業績悪化に苦しむ構図になっている。
(文=高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役)

高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役

高橋潤一郎/クリアリーフ総研代表取締役

業界紙記者を経て2004年に電機業界の情報配信会社、クリアリーフ総研を創業。
雑誌などへの連載も。著書に『エレクトロニクス業界の動向とカラクリがよ~く
わかる本』(秀和システム)、『東芝』(出版文化社、共著)ほか
クリアリーフ総研

Twitter:@clearleafsoken

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