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がん検診&早期発見は無意味?治療で寿命縮める?本当に受けるべき検診

文=村上純一/医療ジャーナリスト
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受けるべき検診の見分け方

 では、実際に受ける価値があるがん検診とは、どのようなものだろうか。

胃がんバリウム間接撮影は効果があまりないといわれている。むしろ被曝量が大きいため、悪影響を懸念する意見も多い。一方、胃カメラによる検査は有効性が高い。また、胃がんの原因といわれるピロリ菌の検査によって胃がんリスクを知ることができる。ピロリ菌感染が陽性と出た人は、年に1~2回検査するか、ピロリ菌を駆除することをお勧めしたい。

・大腸がん…ある程度進行していても治療すれば完治する可能性が高く、検診を受ける価値は高い。便潜血検査や注腸(バリウム)検査、大腸カメラ検査などがある。

・乳がん…自分で見つけられる可能性のある唯一のがんといえる。胸を揉んでみて、しこりがあった場合は早目に外科で受診するといい。乳がんの見つけ方はネット上でも公開されているので、参考にされたい。また、1年に1回程度マンモグラフィー検査を受けておくと早期発見しやすい。

・膀胱がん…尿検査によって調べられるので、比較的気軽に受診できる。

・肝臓がん…まず、B型またはC型肝炎ウイルスの有無を検査し、持っている人は一年に一度か二度、超音波検査するといいだろう。ウイルスを持っていない人は、肝臓がんにかかる可能性が極めて低いといわれる。

 前述したように、すい臓がん、肺がん、胆道がんについては、早期発見できれば完治の可能性は高いが、発見は極めて困難であるため、一年に一度は検診するとよいだろう。

 現在のところ、はっきりとした有効性が認められているがん検診は、大腸がん、胃がん、乳がん、子宮頸がんだ。特に大腸がんにおいては、最も有効といわれている。肺がんについては、エックス線検診の有効性が海外では認められておらず、国内でも疑問を呈する声が高まっている。

 また、検診で被爆量を懸念する意見が散見されるが、各検査における被爆量の目安を示しておきたい。ちなみに、私たちが普通に生活する中で、自然界から受ける年間放射線量は2.4ミリシーベルトである。

【検査一回当たりの被爆量】
・胸部エックス線撮影…約0.1ミリシーベルト
・CT…約20ミリシーベルト
・胃のバリウム検査…約15ミリシーベルト
・大腸のバリウム検査(注腸)…約20ミリシーベルト
・マンモグラフィ…約0.1ミリシーベルト
・PET検査…約2.2ミリシーベルト

 国立がん研究センターのHP上でも、「検診を受診する前に、本当に効果のある検診なのかを確かめた上で、受診の決断をする必要があります」と、あくまでも個人の責任と判断のもとに受診することを勧めている。

 むやみやたらに受診するべきではないが、自分がかかるリスクのあるがんを知り、必要と思われる検査を慎重に受けることをお勧めしたい。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト)

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