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ダイソン、ルンバにガチンコ勝負挑む!ロボット掃除機参入、16年&48億円かけた自信作

文=編集部
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 本格的に暑いシーズンを迎え、高機能扇風機の市場が熱気を帯びてきた。扇風機は年々進化しており、今では自然のやさしい風を再現できるような高機能モデルが登場している。また、扇風機単独ではなく、エアコンと併用する使い方も定着してきた。

 高機能扇風機の口火を切ったのは、英国の家電メーカー・ダイソンが発表した「エアマルチプライアー(羽根のない扇風機)」だ。同商品が登場した時、「扇風機の風は、回る羽根によって作り出されるもの」と思っていた日本の消費者は、まるでマジックを見ているような錯覚に陥った。

 従来の羽根つき扇風機は、空気を羽根で切ってしまうため、風が肌を打ちつけるような感じになり、「長時間、その風に当たると疲れる」という人も少なくない。

 しかし、羽根のない扇風機は、風を細かく制御できるモーターを利用して、背面から吸入した空気をリング状の隙間から放出する構造になっている。風量が多いのに風当たりがやさしく、体への負担が小さいというのがセールスポイントだ。羽根がないため、小さな子供がいる家庭でも安心して使え、あっという間に人気商品になった。

 今年、ダイソンは空気清浄機付きファン「Pure Cool」を発売した。空気の吸入口の内部に円形の高性能フィルターが取り付けられており、花粉やバクテリアなどの微小粒子状物質をほとんど除去した空気を室内に循環させ、8畳の部屋を約25分で清浄できるという。

 ほかにも、ダイソンは37年使える高級LEDライトを扱うジェイク ダイソン ライトを傘下に入れることを発表した。同社は、ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏の長男であるジェイク・ダイソン氏が立ち上げた会社だ。

最初の発明は、紙パック不要のサイクロン式掃除機

 ジェームズ氏の発明第1号は、紙パックが不要なサイクロン式掃除機だ。これは、吸い込んだ空気を竜巻状に回転させながらほこりと空気を遠心分離し、ほこりはダストカップに、空気はフィルターを通過して排気される仕組みになっている。フィルターを定期的に交換するか、水洗浄することで、紙パックが不要になるというものだ。

 1991年、Gフォース型サイクロン掃除機が日本の国際産業デザイン見本市で受賞、感銘を受けたシルバー精工がライセンスを取得して、製造・販売に乗り出した。

 ジェームズ氏は、日本からのライセンス料を原資にダイソンを創業する。93年6月に工場と研究所を開設し、新型掃除機の開発に乗り出したのだ。その後、サイクロン掃除機やコードレス掃除機、羽根のない扇風機など独創的な製品を世に出してきたが、今度はロボット掃除機に参入する。

BusinessJournal編集部

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