ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal

本連載『itteの経営学』では、今回から3回続けて、よく使われている経営理論の功罪を確認してみたいと思います。第1回目は、「強み」と「差別化」について、第2回目は「選択」と「集中」について、第3回目は「コスト削減」を取り上げる予定です。
さて、よくある会社の一場面を想定してみます。
経営会議を含め、事業の戦略を検討するさまざまな打ち合わせの場で、上司から部下に「自社の強みを生かし、その上で競合他社に差別化できるソリューション(製品やサービス)を検討しなさい」などと指示が出されます。
このような指示を受けて、部下は自社の既存のソリューションをあらためて確認し、競合他社の情報を集め直して自社と比較してみる、というようなアプローチを取ることでしょう。
具体的には、例えばSWOT分析を駆使して、自社の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)を明らかにした上で、競合他社の動向を踏まえて機会(Opportunities)を探り、脅威(Threats)になりそうな事象を明らかにしていきます。そうすれば、自社の強みを生かし、しかも他社の脅威に屈しないソリューションが生まれてくる……。
それは果たして本当でしょうか?
自社の既存のソリューションは、顧客のニーズに刺さっているのか?
上司の指示はこうでした。「自社の強みを生かし、その上で競合他社に差別化できるソリューションを検討しなさい」
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