テレビ朝日本社(「Wikipedia」より/Wiiii)
「民放の朝8時台は、『とくダネ!』(フジテレビ系)と『スッキリ!!』(日本テレビ系)が同時間帯トップを争い、かなり差をつけられて『バード』が万年3位。TBSの惨状に隠れているだけで、最近はさらに視聴率を落としていました。そのため赤江の降板は、これまでの番組制作の方針に一区切りつけ、心機一転して再出発することをアピールするための一環だとみられています」
計11年間にわたりテレ朝の午前中の帯番組を任された赤江の退任に注目が集まる中、後任と目される宇賀に対しては、厳しい声が上がっている。
「テレ朝は、ある意味で宇賀に見切りをつけたといえます。昨年4月、宇賀は入社以来ずっと担当していた『報道ステーション』を離れ、人気が高く宇賀のライバルとされる加藤綾子が出演する『めざましテレビ』(フジテレビ系)や『ZIP!』(日本テレビ系)など、強敵がひしめく朝帯の『グッド!モーニング』に異動。バラエティ番組『初めて○○やってみた』のMCも担当することになり、『週刊プレイボーイ』(集英社)でグラビアを飾るなど局を上げての“宇賀推し”が始まりました。しかし、『グッド』の視聴率は上がらず、最近ではTBSの『あさチャン!』にすら負けることもある。宇賀の起用は残念ながらうまくいきませんでした。宇賀を『グッド』から外して『バード』に移すということは、『グッド』低迷の責任を取らせる意味があるのに加えて、宇賀がカトパンに負けたことをテレ朝が認めたということになります」
ただし、宇賀への同情の声もある。別のテレビ局関係者が話す。
「宇賀も28歳にもなって局の意向でアイドル扱いされ、かわいそうでした。それまでも“アイドルアナ”的な扱いがされていましたが、『グッド』に移籍した昨年はその傾向が顕著でしたからね。それなのに、わずか1年半で番組を交代させるという人事も疑問です。テレ朝は、宇賀をキャスターとして育てる気はなく、アイドルアナという見方しかしていないのではないでしょうか。同時期に始まった『あさチャン』MCの夏目三久はフリーなのに続投で、宇賀は局アナなのに責任を追うようなかたちで番組を変えられてしまう。ただ、『初めて○○やってみた』にしても『グッド』にしても、視聴率が伸びなかったのは事実ですけどね」
“局の顔”といわれる早朝の帯番組に抜擢され、テレビ朝日のエースに祭り上げられたものの、宇賀はわずか1年ほどでその座から退くことになる。加藤との差がますます広がったとの評価もある中、今後の巻き返しに期待したい。
(文=編集部)