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理央周「マーケティングアイズ」

「ブランディングで売り上げ増」のはずがない!その前にやるべきことが山ほどある

文=理央周/マーケティングアイズ代表取締役、売れる仕組み研究所所長
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 これは一見簡単そうで、実は難しい注文なのだ。筆者が契約をしているスタイリストは、自身の知識と知恵で、さらにいいものに具現化してくれる点が素晴らしい。

まずは「枝=戦略」を固める

 さて、ここでブランドの話に戻るが、こうやって外見を整えれば自身(自社)に仕事の依頼が舞い込んでくるかというと、そんなことは絶対にない。仕事の質が高いと理解されて初めて、ビジネスでの問い合わせがくる。

 外見戦略というのは、イメージ向上や不快感の除外という、対象者の意思決定における初期部分に貢献するだけで、その後にすべきことは多くあるのだ。

 現在はやっている「ブランディングをして売り上げを伸ばそう」などということが成り立つわけもなく、カッコいいロゴをつくったり、見た目だけをよくするのがブランド構築ではない。

 樹木を想像してほしい。人から葉や花は見えている。一方で、地面から下に生えている根は見えない。葉を茂らせるためには、根がしっかりしていなければならない。同様に、目に見える外見、つまりブランディングは地面の上の葉に当たる。根っこに当たる、自分を「誰に」「どう」見せたいのかという「戦略」がしっかりしていないと、目に見える部分「戦術」が伝わらない。

 まずすべきことは、ブランディングのような戦術論ではない。目的を達成するための方針、つまり戦略を固めることが重要である。
(文=理央周/マーケティングアイズ代表取締役、売れる仕組み研究所所長)

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●理央周(りおう・めぐる)
マーケティングコンサルタント、社員研修講師、マーケティングアイズ株式会社代表取締役、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科准教授。1962年生まれ。静岡大学人文学部卒。フィリップモリスなどを経て、インディアナ大学経営大学院にてMBAを取得。アマゾンジャパン株式会社、マスターカードなどで、マーケティング・マネージャーを歴任。2010年に起業し、マーケティングアイズを設立。翌年法人化。収益を好転させる中堅企業向けコンサルティングと、従業員をお客様目線に変える社員研修、経営講座を提供。2013年より教鞭をとる。著書に『「なぜか売れる」の公式』(日本経済新聞出版社)、『外資系とMBAに学んだ「先を読む」会話術』(PHP研究所)など。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌への出演、寄稿も多数。
【HP】http://www.businessjin.com/ 

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