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シャンプーや洗剤、体内に蓄積されがんや脳疾患の危険?恐ろしい経皮毒に気を付けろ!

文=村上純一/医療ジャーナリスト
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 経皮毒でもっとも懸念すべきは、子どもへの影響です。特に女性は体内に入った化学物質子宮に蓄積されやすいため、妊婦はもちろん、将来の子どもへの影響も否定できません。

 経皮毒と病気の因果関係は、明確に立証されているものも否定されているものもほとんどありません。なぜなら、経皮毒は体内に少しずつ蓄積されると考えられ、病気を発症しても直接的な原因として特定することが困難だからです。

 経皮毒が招く可能性がある病気として指摘されているのは、肌荒れ、湿疹、アレルギー性皮膚炎といった皮膚のトラブルをはじめ、アトピー、免疫力低下、がん、脳疾患、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などです。

身近に氾濫する毒性物質

 経皮毒の危険を指摘されているものとしては、基礎化粧品をはじめ、ハンドクリーム、台所用洗剤、シャンプー、リンス、ボディーシャンプー、洗顔料などです。

 その中でも特にシャンプーやリンスは注意が必要です。なぜならば、頭皮は他の部分の皮膚に比べて3.5倍も吸収率が高いといわれているからです。また、吸収された化学物質はそのまま脳に届いて蓄積する可能性があります。シャンプーの主要成分である界面活性剤は、毒性を指摘される化学物質です。界面活性剤は、ボディーシャンプーや台所用洗剤、歯磨き粉など、汚れを落とすために広く使われています。

 リンスにも界面活性剤が使われており、特にシャンプーとリンスが一体となったタイプの製品は体内に浸透しやすい性質があるということがわかっていますので、注意が必要です。

 前述したように、病気と経皮毒を直接関連づけることは困難です。仮に経皮毒が原因で病気になったとしても、先天的に持っていた体質が原因で発症した場合と区別がつかないからです。原因として特定できない限り、今後も「経皮毒は一部の安全志向、オーガニック信者の戯言」といったレッテルを貼られ、化学物質は広く使われ続けるでしょう。

 いまだに日本では、経皮毒の研究が進んでいないため、発がん性が疑われている物質でさえも規制される見通しは立っていません。

 化学物質は、実際に生活には有用で、少量の使用であれば健康を害する可能性も低いでしょう。しかし、私たちの暮らしの中では、思った以上に多くの毒性のある化学薬品が入った製品があふれています。

 ちなみに、経皮毒の危険が指摘されている主な物質は以下のようなものです。

 ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、パラベン、ソルビン酸、蛍光増白剤、安息香酸塩、タール色素、直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど。

 経皮毒を恐れるあまり、神経質になることを勧めるわけではありませんが、毒性が指摘されている物質を避けてもデメリットはないはずです。シャンプーや洗剤、化粧品を買う際に少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト)

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