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江上隆夫「ブランド戦略ディレクターのぷらっと未来散歩」

アマゾン、人間の概念そのものを変形?買い物の「自由化」、予測出荷…

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すべてのショッピングは自動化していくのか?

 炊事、洗濯、お風呂、掃除……数十年前の昭和の時代まで、日常生活そのものを成立させるのがとても大変でした。多くの主婦が専業主婦であり続けたのは、家事労働が大変な作業だったからでしょう。私たち人間は、こうした作業をなくす方向にすべての物事を進化させてきています。時間を短縮し、手間を圧縮する。家事や煩雑な作業は、個々の進化のスピードと方向は違うものの、「全自動化」という目的地へ向かっています。

 その自動化できない家事のひとつの聖地がショッピングでした。しかし、これも個人の購買行動のデータ化とモノのインターネット化によって自動化へと一歩踏み出しています。ショッピングの未来、中でも日用品においては「自動化」がキーワードなのです。

 ただ、よく考えてみると昔の日本では「人を使った買い物の自動化」は行われていたことに気づきます。アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)に登場する「三河屋さん」がそうです。つまり「御用聞き」です。三河屋さんはサザエさん宅の家族構成や収入、好みや暮らし具合などを把握して、そろそろ醤油が切れている頃じゃないかと思えば訪問して勝手口で注文を取ります。そう考えると、モノがインターネット化した社会での御用聞きの一種がAmazon Dash Buttonであることに気づきます。

こんなサービスがあったら?

 アマゾンの動きからは、色々なビジネスのアイデアが考えらます。

 たとえば、ドミノ・ピザのように高架下などに巨大な冷凍冷蔵庫を備えた倉庫を構えた配達専門の会員制スーパー。スマホのアプリ経由や電話でオーダーされた生鮮食品や日用品を、契約した家々にバイクで30分以内に届けるサービス。立地や店舗、ディスプレイや販売員に余計な資金を投下せずに済むので、価格を抑えながら24時間営業が可能です。宅配便のように簡易的な冷凍冷蔵庫を玄関前などに設置できれば、留守の間に配達してもらい、帰宅したときに受け取ることもできます。現時点で集配を行っているビジネスならば、いまのリソースとノウハウを生かすかたちでサービスをスタートさせることが可能です。

 あるいは、宅配便のトラックの一部に日用品などの商品を置かせてもらい、地域内からオーダーがあれば荷物を届ける道筋で配達していくサービス。この場合、トラックは移動する巡回型の倉庫になります。企業が自分たちのブランド専用のボタンを作って配布し、製品の自動&定期購入につなげることもできます。

 ただ、私が知らないだけで、もうすでに世界のどこかで上記のようなサービスは始まっているかもしれません。

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