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プロ経営者大量起用が大失敗…不正会計で巨額損失、株主が退陣要求

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3年間で結果を出せず


「3年で結果を出さねば、5年やっても同じ」

 これは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)日本法人の会長から三顧の礼で迎えられた「プロ経営者」藤森氏の持論である。11年8月1日に住生活グループ(現・LIXILグループ)の取締役代表執行役社長兼CEOに就いてから4年。藤森氏は結果を出せなかった。

 LIXILグループは6月26日、東京・江東区の本店ビルで株主総会を開催した。総会では、ジョウユウの不正会計問題についての質問や意見が相次いだ。総会で最も注目を集めたのは、藤森氏の不信任票がどのくらい出るかだった。

 議決権行使助言会社の米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が、藤森氏と數土文夫氏の取締役再任に、「反対を推奨する」レポートを出していたからだ。

 ISSは藤森氏の再任に反対する理由について「トップマネジメントはROE(株主資本利益率)に責任を負う」ことを挙げた。LIXILのROEは、15年3月期が3.7%で、過去5年間の平均は2.9%。

 ISSは直近と5年平均ROEが5%未満の企業に対して経営責任者の取締役就任に反対する方針を15年度に決めた。藤森氏は「経営トップとして結果を出していない」と見なされたわけだ。

 數土氏については、同氏が特別顧問を務めるJFEホールディングスがLIXILの取引先であり、社外取締役として独立性に欠けることを理由に挙げた。

 同社が開示した臨時報告書によると、藤森氏の取締役再任の賛成の割合は80.40%、數土氏は72.45%にとどまった。他の取締役が95%前後の賛成を得た中で、厳しい評価となった。新任のジャッジ氏は98.62%と全取締役のなかで最も高い賛成票を得た。

英国の経営者協会で女性初の理事長


 ジャッジ氏の経歴は多彩だ。1946年12月28日、米ニューヨーク市のマンハッタンで生まれた。母親はニューヨーク工科大学の副学長だった。ペンシルバニア大学で歴史博士号、ニューヨーク大学のロースクールで法学博士号を取得。34歳の時に、ワシントン特別区の証券取引委員会の委員に最年少で選ばれた。

 私生活では3度結婚。米国と英国の弁護士資格を持ち、両国の国籍を有する。現在は英国年金保護基金の会長を務めている。米国証券取引委員会のコミッショナー、英国原子力公社会長、英国貿易投資総省のビジネスアンバサダーを歴任し、最近、英国経営者協会の初の女性理事長に選出された。

 日本で彼女の名が知られるようになったのは、東電の原子力改革監視委員会の副委員長に就任してからだ。

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