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東京スカイツリー、ブーム終焉ショック 東武鉄道が大幅減益

文=編集部
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 堤家の資産管理会社コクドは、NWコーポレーションという商号で温存された。サーベラスが撤退した後、NWが西武HDの発行済み株式の14.95%(15年3月末現在)を保有する筆頭株主になる可能性がある。サーベラスは、買収した国際興業から手を引く際には、経営権を創業家の小佐野家に戻している。西武HDでも同じパターンが踏襲されるのだろうか。その場合、高齢となった堤氏の身内に事業を任せられる後継者がいないことが難点となる。

 西武HDの15年4~6月期連結決算における純利益は、前年同期比53.4%増の99億円。4~6月期としては過去最高を更新した。売上高は2.8%増の1190億円、営業利益は29.2%増の162億円だった。訪日外国人の利用が増え、ホテル・レジャー事業が業績を牽引した。同事業の売上高は17億円増の426億円、営業利益は2.6倍の24億円と大幅な増益となった。ホテルの稼働率は72%と6ポイント上がり、室料も11%上がった。4~6月期は会社の想定を上回るペースで推移したが、16年3月期(通期)の全体の純利益は前期比6.7%減の325億円と、当初の減益予想を据え置き慎重な姿勢を示した。

東京スカイツリーブームが一巡

 「ふしぎな、ふしぎな池袋、東は西武で、西、東武」。かつて大ヒットした、ある家電量販店のCMソングだ。歌が指摘する通り、池袋駅は東口側に西武鉄道、西口側に東武鉄道の始発ターミナル駅やデパートがある。

 その東武鉄道の業績はどうか。15年4~6月期連結決算の売上高は前期同期比0.9%減の1432億円、純利益は30.3%減の75億円だった。同社が運営する東京の新名所「東京スカイツリー」のブームが一巡し、来場者が120万人と15%減ったことが響いた。16年3月期(通期)のスカイツリー来場者は3200万人を予想。前期の3453万人から250万人以上減ると想定している。純利益は前期比20.7%減の243億円の減益の見通しを据え置いた。

 東武鉄道は本業である鉄道事業に力を入れる。15年4~6月(第1四半期)連結決算の営業利益は、161億円と前年同期比18.3%の増益となった。日光東照宮というもうひとつのドル箱が寄与した。

 第1四半期の運輸事業の営業収益(売上高に相当)は3.4%増の545億円、営業利益は107億円で30.6%の大幅増益となった。輸送客数が特に増えたのが、都心と東照宮がある栃木県日光市を結ぶ特急スペーシアだ。徳川家康の没後400年を迎えた「日光東照宮四百年式年大祭」を記念して運行した特急スペーシアの特別塗装列車「日光詣スペーシア」が、大人気となった。訪日観光客の増加も追い風だ。

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