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AV監督村西とおるが語る業界の闇…スカウトマンが「女をオトす」ために使う裏テクニック

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AV監督村西とおるが語る業界の闇…スカウトマンが「女をオトす」ために使う裏テクニックの画像1※画像:『村西とおるのコワ~いAV撮影現場の話』著:村西とおる/宝島社

 AV女優に支払われるギャランティの金額を知っているだろうか? モデルの容姿や可能プレイなどから決められる“ランク”にもよるが、企画女優で5~10万円、単体女優で100万円、有望新人の場合は500万円以上になるケースもあるという。

 大金を手にできるのは何も出演する女性だけではない。AVに出演する女性を紹介した人にも「紹介料」という形で金が支払われることが多い。つまり、女性をAVに出演させて金を得ようとする輩も存在するのだ。

 業界に30年余も身を置くAV監督、村西とおる氏の『村西とおるのコワ~いAV撮影現場の話』(宝島社/刊)には、村西氏が目の当たりにした、女性を意のままにAVに出演させる男たちのテクニックが暴露されている。

「俺の死ぬ瞬間を撮影してくれ!」超演技派の裏テクニック

 見るからに“その道の人間”という風体をした男が、若い女性を連れて村西氏のもとにやってきた。女性をAVに出演させたいのかと思いきや、女性にそのつもりはない様子。すると男は、村西氏に驚くべき提案を始めたのだ。

「監督さん、人間が死ぬ瞬間って撮ったことないでしょう。俺がレインボーブリッジの上からジャンプして飛び降りるから、それを撮ってもらえないですか? もし生きて無事帰れば、奇跡のジャンプで大成功、死んでも人間が死ぬ瞬間を撮れるわけだから、どっちにしても損のない話でしょう」。

 自殺する様子を撮影させるから作品にすればいいと、多額のギャラを要求してきたのだ。無論、村西氏は「人間の死の瞬間などに興味はない」ときっぱり断ったという。

 すると男は連れの若い女性に対して、「ごめんな。せっかく命懸けでカネを作って何とかしようとしたけど、監督さんに断られちゃったよ。許してくれ」と慰めるように接し始めたという。

 実はこの男はヤクザなどではなく、女を引っかけては騙して金に換える“スケコマシ”。「組の金に手を付けてケジメを取らされる」という話をでっち上げて、先の様な演技で女の同情を買い、AVに出演させる常習犯だったのだ。

 そして、この女性も例外ではなく、命を懸けて償おうとする彼の姿に心を打たれたのか、「私がAVに出て彼が手を付けてしまった組の金を穴埋めする」とAV出演を決めたという。

“楽に稼げるバイト”を紹介してオトす裏テクニック

 実態はAVプロダクションであっても、レベルの高い女性を所属させるためにモデル事務所を装って、女性をハメようとする悪徳プロダクションが存在するという。当然モデルの仕事などは存在せず、金に困った所属タレントには、「20分で3万円のバイトがある」などと、“楽に稼げるバイト”として紹介するのだ。

 「僕の友達にサラ金の店長がいるんだけど、今月は売上強化月間で、新規借り入れをしてくれる名義人を5人紹介してくれたら1人に月3万円払ってくれるんだ。協力してくれないか?」などと言葉巧みにだまし、30万円ほどの借り入れをさせる。借り入れた金は男に渡して、女性はそこから3万円を“バイト代”として受け取る。

 金を受け取った男は、「万が一何かあってもキミに迷惑をかけないように」と誠実をアピールし、借用書や免許証のコピーも渡すため、女性もすっかり信頼してしまう。しかし実際のところこの借用書は、後々警察に駆け込んで被害届を出されたときに、「民事の貸借関係」だったことを主張するための手段だ。

 数カ月後、女性のもとにやってくるのは、サラ金からの督促の電話。借入額を尋ねると限度額いっぱいだという。「名義を貸しただけ」と思っていた女性は、多額の借金を背負わされて逃げ場がなくなりAV出演を決意するのだ。

 『村西とおるのコワ~いAV撮影現場の話』には、AV界の巨匠・村西とおる氏の体験した、AV業界の闇や、リアルな撮影現場のエピソードなど30編余りが楽しめる。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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