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サクサク天丼のてんや、ちゃんぽんのリンガーハットが、怒涛の快進撃の謎!

文=編集部
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 ロイヤルHDは第2四半期に25店出店したが、ロイヤルホストは1店だけ。てんやは15店。外食グループの中で、てんやは存在感を高めている。15年12月期(連結)の売上高は1270億円、営業利益は45億円と増収増益を見込む。

復活したリンガーハット

 「長崎ちゃんぽんリンガーハット」を展開しているリンガーハットの株価は7月30日、一時3050円をつけた。1985年10月に上場して以来、最高値を更新した。16年2月期第1四半期(15年3~5月)の売上高は前年同期比9.1%増の99億円、営業利益は88.3%増の6億3700万円。業績回復を牽引したのは、ちゃんぽん事業だ。売上高は9.3%増の73億円、営業利益は2.2倍の3億8800万円を上げた。

 16年2月期(通期)の売上高は前期比3.5%増の395億円、営業利益は15.9%増の26億円。ともに過去最高を更新する見込みだ。年間配当は1株当たり15円(15年2月期は13円)に増配する。09年2月期に24億円の最終赤字を出し無配に転落した苦境から、ようやく完全に立ち直った。リンガーハットは外食の復活組の1社だ。

 リンガーハット(直営店・FC店含め590店)の既存店売上高は14年7月にプラスに転じた。以来、今年3月を除いて前年同月を上回った。

【リンガーハットの既存店売上高 前年同月比推移】

100.8%(15年1月)、104.6%(2月)、98.5%(3月)、103.7%(4月)、101.1%(5月)、100.6%(6月)、103.3%(7月)
(出典:リンガーハットの月次情報)

 復活をもたらしたのは100%国産野菜をウリにした「野菜たっぷりちゃんぽん」だ。国産野菜7種類を480グラム使っている。柚子こしょうドレッシングをかけて食べる「野菜たっぷりちゃんぽん」は、野菜がたくさん取れると女性を中心に人気が出た。カロリーを気にする女性客から「麺抜きにしてほしい」との要望を受けて、今年4月から「野菜たっぷり食べるスープ」をメニューに加えた。折からの健康志向の高まりで、野菜たっぷりのメニューが女性客に受け入れられ、復活をもたらした。

 出店のスピードを上げている。第1四半期だけで22店を出し、計画を前倒ししている。ショッピングセンターのフードコート(飲食屋台の共有スペース)への出店の誘いが増えているという。

 とんかつ業態の「浜勝」を含めて全社で国内1000店体制を確立するのが中期目標。海外店舗はタイ、ハワイ(米国)を中心の8店舗展開している(15年第1四半期末)。海外では、しっかりと収支のバランスを取りながら、リンガーハットのブランドイメージを固めていく。

 てんやのサクサク天ぷらとリンガーハットの野菜たっぷりちゃんぽんが、外食産業の光明となっている。
(文=編集部)

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