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かんぽ生命の殴りこみで生損保業界がヤバい!捨て身の勢力争い&大再編勃発!

文=編集部
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 大手4社の一角を占める住友生命保険も8月11日、米中堅生保のシメトラ・ファイナンシャルを買収すると発表。シメトラは個人・団体保険・年金保険を手がけ、買収額は4666億円だ。米生保市場は約66兆円(業界推定)で世界の約2割を占める巨大市場。国内市場は縮小が続くため、人口の伸びが見込め安定した収益が上げられる米国市場に、生保各社は戦線を拡大した。

 日生はこうした動きに一線を画す。筒井社長は「国内で揺るぎないナンバーワングループを目指す。国内がだめだから海外へ行くという発想はない」と強調した。だが、日生は海外M&Aを完全にシャットアウトしているわけではない。日生も豪ナショナル・オーストラリア銀行傘下の保険事業買収を協議している。

 日生は今年3月、国内外のM&Aに1兆5000億円を投じる計画を立てた。三井生命を買収しても、まだ1兆円以上が残る計算になる。次の一手が注目される。

熾烈な綱引き

 生保業界の勢力図は、大きく塗り替わる。

【国内生保の15年3月期決算】

※以下、社名:保険料等収入、基礎利益
              
かんぽ生命:5兆9567億円、5700億円
日本生命+三井生命:5兆8822億円、7380億円
(日本生命:5兆3371億円、6790億円
三井生命:5451億円、590億円)
第一生命:5兆4327億円、4524億円
明治安田生命:3兆4084億円、5063億円
住友生命:2兆5971億円、4050億円
T&Dホールディングス:1兆9580億円、1827億円
ソニー生命:9140億円、765億円
富国生命:7964億円、959億円
朝日生命:4059億円、276億円
(註:第一、T&D、富国は連結。住友は傘下生保と合算)

 銀行・証券・損害保険に比べると、生保の再編は周回遅れだった。ネックとなったのが、保険契約者を社員とみなす相互会社という形態にある。TOBで買収が進められる株式会社と比べて、手続きが煩雑になる。この関門を乗り越えて一緒になったのが明治安田生命だ。

 死亡保障を主力に置く大手生保への逆風はやまない。対して、外資系や損保系生保などはシェアを拡大中だ。97年以降、破綻した7社の生保の契約は外資系が受け皿となった。

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23:30更新
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