「もう結婚に恋愛は要らない! ~恋愛しない若者たち」 第2回 

若年女子の7人に1人にセフレ?セックス離れする若年男子、年長者にも体を許す女子

 9月30日、筆者の新刊『恋愛しない若者たち ~コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(ディスカヴァー21)が出版された。テーマは「恋愛しなくても、結婚はできる!」。

 ここ数年、20代男女から、「恋愛は面倒」「コスパに合わない」との声をよく聞く。一方で、9割の若者は言うのだ。「いつかは(恋愛)結婚したい」と。

 この矛盾を解消するためには、「結婚に恋愛は要らない」と、いったんスパッと切り離して考えるしかない。それが本書を執筆したきっかけだった。

「セフレ」「ソフレ」が増える理由

 突然だが、「セフレ」「ソフレ」をご存じだろうか。セフレは「セックスフレンド」、ソフレは「添い寝フレンド」の略だ。

 まずセフレと聞くと、「どうせ異性関係にだらしない男女が、遊びで体の関係を持つことでしょ」と考える人も多いだろう。

 ところが、女性誌「an・an」(マガジンハウス)の2011年の調査では、セックスするパートナーがいる女性(主に20~30代前半)のうち、「相手は彼氏(夫)以外(=セフレがいる)」と答えた女性が、14%と7人に1人もいた。

「Thinkstock」より

 また今回、筆者が代表を務めるインフィニティと出版社のディスカヴァー・トゥエンティワン、およびマーケティング会社のクロス・マーケティングが20代・600人に行なった定量調査では、「(一夜限りも含め)交際相手以外の異性とセックス経験アリ」の独身男女が、男性で40%、女性ではなんと43%もいたのだ。
 

「20代男女の恋愛と結婚に関するアンケート」(ディスカヴァー・トゥエンティワン/インフィニティ)より

 ではなぜ彼ら、特に20代女性は「セフレ」を欲するのか。

セフレ、ソフレは恋愛よりラク?

 本書を執筆するにあたって20代の独身女性にインタビューしたところ、次のような意外な声が次々と飛び出した。

・「突然、『あ、今日ちょっとエッチしたいかな』と思うと、彼を家に呼ぶ。家が近くてすぐ来てくれるし、ただの友達だから、言いたいことをなんでも言えてラクなんです」(21歳・女性)
・「(体の)相性も良かったけど、それよりお互い気心知れているから格好つける必要がない。彼氏じゃ、とてもそうはいかないでしょ」(27歳・女性)
・「ちょっと際どい体位とかプレイとか、お互いにふざけ半分でアイディア出し合ったりして楽しかった。初めて『セックスっていいな』と思えた」(27歳・女性)

 取材時の印象では、20代女性の「3人に1人」ぐらいはセフレがいるニュアンスだった。

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

インフィニティ

牛窪恵【公式ブログ】

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