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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

川島なお美さんの抗がん剤拒否や代替療法、間違っていたのかは「わからない」

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 一方で、患者さんは、野球で喩えればそれぞれの試合です。その試合になんとか勝ちたいのです。そこで医療サイドと患者さんにギャップが生まれます。99%の監督が選択するであろう戦略もあれば、51%の監督しか選択しない戦略もあります。野球では解説のほうが、いろいろと優しく、ある時はうるさく説明をするので、素人にも理解できますが、医療ではそうした違いを理解することは難しいですね。

 川島なお美さんが自分で選んだ戦略が、正しかったのか、間違っていたのかも実はわかりません。間違っていたと主張したい人たちは、非常識君と同じ論調でしょう。しかし、彼女が希望をもって、そして精一杯考えて選んだ意志決定だからこそ、亡くなる寸前まで仕事ができたということもできます。筆者は人が行った意志決定を尊重する立場です。それが、故人への優しさとも思っています。
(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)
1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年〜 慶應義塾大学医学部外科
1993年〜1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年〜 帝京大学医学部外科に勤務

幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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