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「もう結婚に恋愛は要らない! ~恋愛しない若者たち」 第4回

「できちゃった婚」狙いの女性たち?恋愛リスクを避ける若者

文=牛窪恵/マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役 編集=平澤トラサク/インフィニティ
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 さらに、バブル崩壊後、何かと「自己責任で」という大人たち。私たちの取材でも、04年のイラク人質事件に際して小泉内閣が発した「自己責任」という言葉を、「これからは国も会社も守ってくれないんだ」と、非常に重く受け止めていた若者も多かった。

 リストラや就職難が続くなか、恋愛リスクに関しても自己負担を強いられる。そう思うと、つい「下手に恋愛をしないほうがいい」と考えてしまうのも納得だ。

 半面、ウェブサイト「R25」が14年、アイ・リサーチの協力のもと調査した結果によると、20~30代女性のうち「恋人に自身の裸(または下着姿)を撮られた/撮らせてあげた」経験がある女性が、16.5%と約6人に1人もいた。その理由は、

1位 恋人に頼まれてしかたなく=51.5%
2位 恋人に勝手に撮られた=24.2%
3位 恋人に喜んでもらいたかった=21.2%

と、多くの女性が積極的だったわけではないことがわかる。

 私たちの取材でも、「(撮らせるのを)断ったら浮気されると思った」「『好きだからこそ撮りたいんだ』と言われて、拒否できなかった」と答えた女性たちのほとんどが、後悔から深くうつむいた。

「でき婚」を恐れる男性

 過去のブラック恋愛で傷付き、新たな恋に一歩を踏み出せずにいる女性たち。片や、男性のほうは女性とはまた違ったリスクがある。

 それが、加害者と勘違いされる「冤罪リスク」と「でき(ちゃった)婚リスク」だ。

「冤罪」と聞くと「痴漢」を想起するが、セクハラやストーカーも同様だ。自分にはその気がなくても、ちょっとした発言やメールのやりとりで相手女性に「セクハラ」と指摘されるかもしれない。あるいは、何度も「僕のメール見てくれた?」と送るだけで、「もしかしてストーカー?」と見られるかもしれない。

 今回の取材でも「若い女の子には、駅で道を聞くのも躊躇する」と話す20代男性が複数いたのも象徴的だ。

 一方、これを「リスク」と呼ぶのは多少抵抗もあるが、「でき婚」のほうはどう回避しているのか。

 セフレらしき女性が2人ほどいる26歳のA男は、「親が気に入る相手じゃなきゃ、セックスはしても恋愛はしない」と豪語。そして「もし(できちゃった婚で)順序が逆、なんてことになれば、親に申し訳が立たない。だから、付けるもの(コンドーム)は付けています」と話す。

 23歳のB男に至っては、彼女の排卵日をスマホの「妊活アプリ」でシェアし、安全日以外は性交を避けているという徹底ぶりだ。

 彼らの本音は、

・「順序が逆なのは困る」
・「ある日突然、彼女に『できちゃった』と言われるのが怖い」

など。取材では、20代前半の若い男性ほどその声が多かった。

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