「やっぱり最終回は感動でした。前話(10話)で屋上花火チューのシーンで終わって、最終話は翌朝、2人がベッドで裸でいるシーンから始まります。真二に見つからないようにドタバタしてたのには笑いました。そして、ラストに瀬名と南が『みなみー!!』『せなー!!』って絶叫し合うところからの、瀬名の『一緒にボストン行こう?』『早く言わないとチューするよ?』にはシビれました」(50代女性)

奇跡的な時期に撮影された?

 では、なぜ『ロンバケ』は今なお、人々の心を動かすのだろうか。週刊誌などに寄稿する芸能ライターはこう分析する。

「結論からいうと、“最高のタイミングを切り取ったドラマだった”ということでしょうか。木村さんは一本調子の演技で『なんの役をやってもキムタク』と揶揄されることが多い俳優。山口さんも今年放送された『心がポキッとね』(フジ系)では、『ロンバケ』以来の本格ラブストーリーに出演と話題を集めましたが、『20年前と同じテンションの演技で観ていて痛々しい』などと一部から酷評されていました。2人とも演技の幅に疑問符が付いてしまっているわけですが、その演技は一定の高評価を得ているともいえます。そして“その演技”を演じて最もハマるピークの年齢というのが、木村さんのどこかぶっきらぼうでクールな若者なら20代前半、山口さんの自虐もできるサバサバ系の大人女子なら30歳前後……つまり2人が『ロンバケ』出演当時の年齢が、ドンピシャだったのではないでしょうか」

 木村と山口、それぞれが得意とする演技の最高に脂が乗っている短い時期に、その演技の妙を最高に引き出すことのできる役と物語に出会えたということなのかもしれない。

 現在、『ロンバケ』と同枠であるフジ月9では、山下智久と石原さとみがダブル主演を務める恋愛ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』が放映されているが、10月12日の初回視聴率は12.6%で往時と比べると寂しい数字であった。ドラマ不況が叫ばれる昨今、木村と山口の最高のタイミングを切り取った『ロンバケ』を超える恋愛ドラマの誕生を期待するのは、酷な話なのだろうか。
(文=昌谷大介/A4studio)

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