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「ココロに効く(かもしれない)本読みガイド」山本一郎・中川淳一郎・漆原直行

巷に無数にあふれる自己啓発本のポイントは、せいぜい10~20に集約されることが判明

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 『「人生成功」~』は、著名な自己啓発書50冊の中で語られている成功術を分析・抽出して、登場頻度でランキング化。その上位8要素(成功術)について、解説を加えていくという内容です。自己啓発書をあまり知らない人が読めば、代表的なタイトルにはどんなものがあり、そこでどのようなことが語られているのか、また自己啓発書によく出てくる言説はどんなものなのかを端的に知ることができます。一方、それなりに自己啓発書を読んできた人であれば、「あの定番自己啓発書では、意外にもこの成功術は語られていなかったのか」「この成功術は、どの自己啓発書に出てくるんだっけ」なんてことを再確認する、といった読み方もできます。

 まあ「タイトルで『統計学』と謳うほどのデータマイニングはしてないよね。単純に(成功術の)登場回数を数えただけだよね」とは思いました。当時「統計学」の視点はビジネス書界隈でもブームになっていたので、その人気に当て込んだタイトルを安直に付けたんだろうなぁと鼻白んでしまったのも事実です。ただ、その手法や切り口はとても興味深く感じたのを、よく覚えています。実際、自己啓発系ビジネス書を読む際の副読本として手元に用意しておくと、自己啓発の文脈を立体的に捉えることにもつながり、実用性はそれなりに高いものでした。

 今回の本も、それと同じ軸線上にあります。本書で明らかになるのは“自己啓発の文脈で語られる、人生や仕事の要諦は、煎じ詰めてしまえばせいぜい10~20程度のポイントに集約されてしまう”ということ。視点を変えたり、補足的な要件を加えたりしても、50ポイント程度で十分網羅できてしまいます。

“賢い本読み”になるためにぜひ持っておきたい

 自己啓発書を何冊か読んでいくと「この言説、ほかの本でも登場したよな」「またこの話題かよ」といった既読感をおぼえることがよくあります。結局、人生における原理原則はどんな局面においても変わらない、ということなのでしょう。さらに言うなら、長らく読み継がれているようなド定番の自己啓発書から、適当に言説をパクって、そこに著者の自慢話やら恣意的な主義主張を散りばめた、劣化再生産版のような自己啓発書も存在しています。であれば、ネタ元となった定番本さえキッチリ押さえておけばいいわけです。そうした自己啓発書の実態を把握しておく意味でも、本書はわりとお役立ちだと考えます。

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