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森由香子「間違いだらけの食」

老後、病気の治療費で生活困窮者が続出!いくら貯蓄があっても足りない?

文=森由香子/管理栄養士
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老後、病気の治療費で生活困窮者が続出!いくら貯蓄があっても足りない?の画像1「Thinkstock」より

 日本は1947年から2015年までの約70年近くで、30歳も寿命が延びていることをご存知でしょうか。

 急激な超高齢化社会を迎えた日本において現在、貯蓄の大半を人生の後半に病気になって治療費で使う人が多いといわれています。若い時からコツコツとためた貯金が、自分の病気の治療費、あるいは配偶者の病気の治療・療養費として必要となり、それらがかさんで老後の生活の足をひっぱり、想定外に生活の質、家計が困窮する方が多いという現実があるのです。

「私は貯金がこれだけあるし、年金もあるし」と安易に考えていてはいけなくなっているのです。世の中は、想定外の展開がつきものです。予想できない未来のことを考えるのは杞憂かもしれません。それは一理あります。

 しかし、健康面においては、自分で防げる生活習慣病など、自分なりに日ごろの食生活に気を付けて老後の快適な生活の質を高められるよう準備をしていく必要があります。若くて元気なうちから、「年をとったら病気になるのは仕方がない」と遠くて近い将来の健康に妥協してはいけないのです。今から生活習慣、食事習慣を正して、生活習慣病など自分で予防できる病気もいっぱいある現実を知ってほしいと思います。

 そして、健康寿命を延ばし、薬代、治療代がかからない生活を送り、老後に自律した質の高い日常生活を送ることができるハッピーエイジングを過ごしましょう。そのほうが、人生がより充実したものになる可能性が高いことはおわかりだと思います。

チェックの方法

 目標は、自分で食事管理、健康管理をして、ぴんぴんころり、死ぬまで元気をめざすのです。家族に食事をはじめ健康管理をまかせっきりの方は、今から自活できるぐらいに基礎力を身につけていくことをお勧めします。

 そのためには、食事力、調理力、栄養管理力の基礎を身につけることを提案します。

 まず己を知るところからはじめましょう。どれぐらいこれらの力を身につけているかをチェックして、自分の老後に向けて取り組むべき課題を抽出してみましょう。

(1)食事力

・主食、主菜、副菜の料理が何にあたるか理解していますか?
・欠食をせず、1日3食を食べていますか?
・ゆっくりよくかんで、味わって食べていますか?
・同じものを繰り返し食べていませんか?
・1食でたべる食事の適正量を把握していますか?
・ダラダラ食べていませんか?

森由香子/管理栄養士

森由香子/管理栄養士

東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。 クリニックにて栄養指導、食事記録の栄養分析、食事管理業務に従事。フランス料理の三國清三シェフととともに病院食や院内レストランのメニュー開発、料理本制作の経験をもつ。管理栄養士・日本抗加齢医学会指導士の立場から食事からのアンチエイジングを提唱している。「老けない人は何を食べているのか」「病気にならない人は何を食べているのか」「体にいい『食べ合わせ』」「太らない人の賢い食べ方」「老けない人の献立レシピ」など著書多数

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