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「鳥取通信 東京から日本一人口が少ない鳥取へ行ってみた!」

鳥取の真実 テレ朝放送なし、空港ゴースト化、鳥取砂丘が緑化で草むしり…

文=中西美穂
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鳥取砂丘が一部緑化?

 なにより一番の鳥取らしさは放送局の少なさであろう。もちろんNHKは単独であるが、鳥取と島根はその人口の少なさゆえに民放は「2県で1局」という扱いになっており、TBS系列の山陰放送、フジテレビ系列の山陰中央テレビジョン、日本テレビ系列の日本海テレビジョン。そしてテレビ朝日系列は……ない。どのチャンネルを押しても、古舘さんは出てこないのである。『アメトーク』など収録番組は民放各社が購入しているため、オンタイムではないが、鳥取でも見ることができるのだが、生放送は厳しいようだ。

 ついでに全国区から忘れ去られているのは、生放送という枠組みだけではない。なんと、生活には欠かせない天気予報までもが全国版ニュースの場合、伝えられないのだ。番組最後に天気予報を示す全国の天気図が示されると、大阪……飛んで、広島、福岡。おいおい! 最寄りが大阪か広島って、これだけ距離があると天気が変わると気象予報士は思わないのだろうか。それも山陰と山陽で山を挟んでますが、大丈夫ですか、と疑問の声をテレビ局に投書してみたくなる。

 最後に鳥取の、ある真実をお伝えしよう。鳥取といえば、鳥取砂丘が有名だが、実は……他県にも砂丘は存在しているのだ。青森の自衛隊の軍事試験場内にあるため、民間人は立ち入りできないのだが、こちらのほうが日本一大きいという。やはり、鳥取は最後まで裏切らない県だ。ちなみに砂丘の緑化が進んでおり(世界と真逆!)、鳥取一の観光資源を失わないように、県の関係者は必死に草むしりをしているらしい。

 ツラツラと書き綴ってみたが、総論としては、これほどB級が揃っている県も少ないので、鳥取はさらにB級感を極め、B級のスペシャリスト、B級のA級を狙っていくべきではないだろうか。スタバができたやらセブンができたやら、“それだけ”で話題になる、全国的に見てもかなり珍しい都道府県である。
(文=中西美穂)

●中西美穂(なかにし・みほ)
「週刊女性」「週刊文春」の記者を経てフリーライターに。専門は韓流。大学卒業後、韓国の高麗大学付属語学堂へ留学し、韓国の魅力にはまる。著書に『プチ韓国新大久保完全ブック』。現在は鳥取県に移住し、山陰専門、地方創生ライターとして活動中。

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