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新将命「ビジネスの原理原則」

創業1400年!世界最古の企業は日本企業だった!「長寿」を支える秘密とは?

文=新将命/国際ビジネスブレイン代表取締役社長
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「Win-Win」や「CSR(企業の社会的責任)」など、海外発の耳触りのいい言葉があるが、これらは金剛組が1400年以上前から唱えている経営哲学と合致している。CSRとは、近江商人の座右の銘である「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」と同じことである。CSRの本家本元は、アメリカではなく日本なのだ。

 長生きするための原理原則である不易をおろそかにしながら、海外(主にアメリカ)から輸入した経営の手法や技法に飛びついても、会社はよくならない。短期的な成果には結びつくかもしれないが、持続的成長はかなわないだろう。

 経営者は、金剛組の経営哲学をもう一度吟味して、不易に立ち戻ることが肝要だ。そして、不易と流行を上手に混合することが大切である。勝ち残る会社というのは、正しい混合ができる金剛組タイプなのだ。
(文=新将命/国際ビジネスブレイン代表取締役社長)

新将命

新将命

株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなど、グローバル・エクセレント・カンパニー6 社で社長職を3 社、副社長職を1 社経験。2003 年から2011 年3 月まで住友商事のアドバイザリー・ボード・メンバーを務める。「経営のプロフェッショナル」として50 年以上にわたり、日本、ヨーロッパ、アメリカの企業の第一線に携わり、今もなお、さまざまな会社のアドバイザーや経営者のメンターを務めながら長年の経験と実績をベースに、講演や企業幹部研修、執筆活動を通じて国内外で「リーダー人財育成」の使命に取り組んでいる。

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