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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

インフルエンザにかからないための最も有効な対策とは?

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 非常識君の発言の延長線上には、基本的に命にかかわらない病気へのワクチン対策、つまり水ぼうそう(水痘)や三日ばしか(風疹)などもあります。そんな基本的に命にかかわらないような病気は、子供の頃にしっかりと感染しておくことが実は大切です。

 確かに、幼少時にしっかり感染することが最強のワクチン効果を示します。一方で大人になって水痘や風疹に罹ると、重症化することがあります。そして風疹は妊婦に感染すると胎児に奇形を生じる先天性風疹症候群を生じます。ですから、そんな非常識君的な作戦で臨むのであれば、大人になるまでに水痘や風疹に感染しないで済んだひとは、必ずワクチン接種を受けたほうがいいでしょう。

 ワクチン接種に対する非常識君の発言は、実はしっかりと理解していれば、決して非常識ではないということにもなります。しかし、ワクチンを打たない集団が存在すれば流行が生じます。ですから、多くの方が従っているワクチン政策に従うこともまた、公衆衛生の立場からは大切だと思っています。
(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)
1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年〜 慶應義塾大学医学部外科
1993年〜1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年〜 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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