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小籔千豊が激怒の一般人による芸能人無断撮影、違法性ない?

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「興味本位でSNSなどの伝播性が強いツールに掲載する目的を持ち、撮影対象者を特定できる態様で撮影する場合には、前述の(3)や(5)の要素から、肖像権の侵害と判断される可能性が強まります。

 もっとも、人々の耳目を集める芸能人の場合、有名であればあるほど、その行動が世間の興味を惹く上、職業上、“撮影慣れ”していると考えられることから、撮影からの保護要請は低くなると考えられます。そのため、前述の(1)の観点からすれば、一般的には無断撮影による肖像権侵害性は認められない傾向が強いです。

 さらに、撮影された場所が一般的には行動の自由が保障されるべき公共の場所であり、撮影態様も、無許可とはいえ盗撮などの不当な態様ではなく、所持する携帯電話のカメラ機能などにより通常の方法で撮影される場合には、前述の(2)(4)の観点からしても、違法性を否定する方向に考えられます。

 よって、公共の場で芸能人を通常の方法で撮影、さらにSNSなどに掲載しても、撮影対象者の『社会生活上の受忍限度』を超えたとはいえないとして、肖像権侵害に基づく不法行為責任を追及できない可能性があります」(児玉弁護士)

 パブリシティ権の侵害についても、ほかの権利との衡量などの観点から、以下の利用に当てはまる場合のみ、不法行為にあたる可能性があるという。

(1)肖像等それ自体を独立して鑑賞の対象となる商品等として使用し、
(2)商品等の差別化を図る目的で肖像等を商品等に付し、
(3)肖像等を商品等の広告として使用する等、専ら肖像等の有する顧客吸引力の利用を目的とするといえる場合

「SNSなどに掲載する目的がなく、単に芸能人を撮影する行為は、たとえ無断であっても、パブリシティ権侵害としての不法行為責任を問うことはできないと考えられます。

 しかし、撮影した芸能人の写真をSNSに掲載する場合、それによってアクセスを集める目的があることは間違いなく、最近ではアクセス数に応じて投稿者に利益が還元されるような仕組みもあります。そのような投稿においては、写真の芸能人の顧客吸引力を利用する目的がある、と認められる可能性があります」(同)

「芸能人の無断撮影」という行為には、異なる性質を持つ複数の権利が複雑に関係してくるようだ。法的責任だけでなく、撮影対象者の心情を考えても、軽はずみな撮影は慎んだほうがいいだろう。
(文=編集部、協力=児玉政己/弁護士法人AVANCE LEGAL GROUP LPC弁護士)

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