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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

欠陥マンションを購入してしまわないための方法!築10年以上、杭の「ない」物件…

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 それに対して、比較的地表面の近くに支持層がある場所なら、杭を打ち込むまでもなく、地表から一定の深さまで掘り下げればそのまま支持層に基礎を施工できます。これを「直接基礎」といいます。基礎杭がないのですから、データ偽装や施工不良への心配には及びません。

東京湾岸近くでも「直接基礎」のマンションがある


 東京圏でも武蔵野台地と呼ばれる山手方面では、この支持層が比較的浅いエリアがあります。よく知られているところでは、東京都新宿区の西新宿周辺がそうで、東京都庁などのオフィスビルの多くが「直接基礎」ですし、最近分譲された三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス西新宿タワー60」など、このエリアの超高層マンションの大半が「直接基礎」といわれています。

 比較的湾岸に近いエリアでも、一部に支持層が地表近くまで盛り上がっている場所があります。たとえば、東京都中央区新川の「Brillia THE TOWER TOKYO YAESU AVENUE」(東京建物)などがそうです。この物件では、「直接基礎」の上に免震装置を組み込んで、さらに地震対策を強化しています。

 今回の事件で、今後はこの「直接基礎」の物件が注目を浴びそうです。ホームページなどで安全性を前面に打ち出してPRするケースが多くなるのではないでしょうか。

建築後10年程度が経過した中古マンションを


 もうひとつ、中古マンションを選択する方法も考えられます。一般に構造的な欠陥があれば、築後数年程度で表面化するといわれています。逆にいえば、建築後10年程度が経過して問題が発生していないマンションであれば、まず構造的な欠陥はないのではないかと推定されます。

 それでも、現地見学に際しては念のために外観やエントランス、共用廊下などの共用部分などに亀裂が入っていないかなど、目視でキチンと確認しておきましょう。専用部についても特に建具に注目。スムーズに開かなかったり、隙間があったりすれば建物の傾きの可能性があります。

 最近はホームセンターなどで、傾きをチェックできる水準器が、数千円程度で販売されています。現地見学するときに用意しておけば安心です。

これから着工のマンションならむしろ安心?


 最後に少しうがった見方かもしれませんが、これから基礎工事が始まる物件なら、「杭基礎」のマンションでも、ある程度安心していいかもしれません。

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